梅村学園と愛知県トラック協会が連携協力協定を締結 業界団体との連携協定は初めて
中京大学を運営する学校法人梅村学園と一般社団法人愛知県トラック協会は4月15日(金)、中京大学名古屋キャンパスで連携協力に関する協定を締結した。今後、両者で安全運航の確保、実践的な人材育成、健康増進などの課題解決と関連学術の向上を図り、双方の発展を目指す。梅村学園、中京大学が業界団体と連携協定を結ぶのは初めて。
愛知県トラック協会会長小幡鋹伸氏は「今までは安全中心の教育を行ってきた。これからは安全をテーマとしてワークライフバランスにも留意していきたい。中京大学との連携により健康面、特に予防について取り組んでいきたい」と語った。
梅村学園の梅村清英総長・理事長は「今回の協定は前学長の北川学事顧問が在籍中に小幡会長と協議し、昨年トラック運送業界におけるワークライフバランス協会を設置したのがきっかけ。ドライバーの方の健康を促進し、広い意味での流通業界をしっかりとサポートしていくことで経済の活性化に貢献したい」と連携協定の意義を述べた。
協定書を取り交わす梅村総長・理事長(写真左)と小幡会長 |
中京大学の安村仁志学長は「少子高齢化による労働力減少、人材確保はどの業界も苦労されていると思う。高齢の方も含め、長く働けるよう協力をしていきたい。本学には交通関係の研究者が多数いる。例えば心理学部の向井希宏教授は交通心理学を専門とし、尾入正哲教授はヒューマンエラーや高齢者の事故防止などを研究している。これら複数の学部の研究者も協力をしていきたい」と語った。
愛知県トラック協会は4月5日に新しい研修センターを開設、11月1日にはグランドオープンする予定。研修センターを拠点に愛知県内の会員企業2500社、約8万5千人のドライバーを対象に今後も研修をしていく。中京大学は学生の実習の場としても研修センターの活用を検討している。