プロボクサーの田中恒成選手(経済学部2年)、世界王座初防衛 「2016年は2階級制覇したい」と抱負 大学関係者約100人が会場で応援

   経済学部2年のプロボクサー、WBO世界ミニマム級チャンピオンの田中恒成選手(畑中ジム)が12月31日の大晦日、タイトルマッチに臨み、同級4位のビック・サルダール選手(フィリピ ン)を6回KOで下し、初の防衛に成功した。
  会場の愛知県体育館には、梅村清英・梅村学園理事長、安村仁志・中京大学学長をはじめ、中京大学の学生、教職員、同窓生ら約100人が応援に駆け付けた。試合開始から「コーセイ、コーセイ」と声援を送り続け、田中選手が見事なKO勝ちを飾ると、大きな拍手を送って初防衛を祝福した。

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   2Rの田中選手。冷静に相手の動きを見て、パンチを繰り出す


  対戦相手のサルダール選手は、強さとうまさを備えたボクサーで、プロ戦績11勝(9KO)1敗。試合は、サルダール選手が1R(ラウンド)から積極的に攻めた。田中選手は相手の動きをよくみてかわし、3Rから相手のボディに当てていった。5Rには田中選手がボディへの連打を繰り出したが、終盤に田中選手は右ストレートを受け、プロデビュー以来初のダウンを喫した。しかし、田中選手はすぐに立ち上がり、相手の攻撃を巧みにかわした。続く6Rは田中選手が相手のボディを狙い、攻めた。残り1分で、田中選手の左ボディブローがクリーンヒット。サルダール選手はロープに崩れ落ち、そのまま立ち上がれず、田中選手の逆転KO勝利となった。
  田中選手は試合後のインタビューで、「(事前に)宣言していた通り、KOできよかったです。これからも成長していきます。2016年は2階級制覇をします」と力強く誓っていた。

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    KO勝利を挙げ、審判に手を挙げられる田中選手

 
  田中選手は、中京高校(岐阜)3年でプロに転向し、2014年10 月にはプロ4戦目で東洋太平洋ミニマム級チャンピオンに。2015年5月30日には世界王座決定戦に臨み、フリアン・イエドラス選手(メキシコ)に判定勝ちし、世界チャンピオンとなった。4戦目の東洋太平洋王座、5戦目での世界王座獲得は、ともに国内最速記録となっている。

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   6R、サウダール選手からダウンを奪い、KO勝利した田中選手



2016/01/01

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