水泳インカレ 男子100背泳ぎで表彰台独占 川本選手、江戸選手、長谷川選手が33年ぶりの快挙 総合成績は男子2位、女子4位

  泳(競泳)の第91回日本学生選手権(インカレ)は、9月6日の最終日、浜松市総合水泳場で12種目の予選、決勝が行われた。
  男子100㍍背泳ぎでは、川本武史選手(スポーツ科3、豊川)が優勝、江戸勇馬選手(スポーツ科4、桃山学院)が2位、長谷川純矢選手(スポーツ科4、島田)が3位となり、中京大勢3人が表彰台を独占した。川本選手は100背泳ぎ2連覇。中京大がインカレで表彰台を独占するのは、高橋繁浩・水泳部長兼監督が現役時代に平泳ぎで達成して以来、33年ぶりの快挙となった。
 中京大男子の総合成績は、1位の明治大にわずか11点差の2位(343点)だった。中京大男子は初日、2日目と2位につけ、6日の男子100㍍背泳ぎで表彰台を独占した時点で一時トップに立った。しかし、その後の200平泳ぎ、800㍍リレーで得点を稼いだ明治大に逆転され、惜しくも2位(343点)となった。女子は日体大、東洋大、神奈川大
に続く4位となった。
(中京大学スポーツ学生スタッフ 広橋里穂子、出村友妃子、安藤柊平)

表彰台独占を喜ぶ3選手_6482.jpgのサムネール画像男子100㍍背泳ぎゴール後、表彰台独占の結果に雄たけびを上げる江戸選手(左)、川本選手(中)、長谷川選手(右)

表彰台独占IMG_6592.jpg100㍍背泳ぎで優勝した川本選手(中)、2位江戸選手(左)、3位長谷川選手(右)と表彰台独占

 男子100㍍背泳ぎ決勝は、3コース江戸選手、4コース川本選手、5コース長谷川選手と、午前の予選で上位を独占した3選手が中央にそろってスタートした。50㍍では、長谷川選手がトップで折り返し、明大の選手をはさみ、3位江戸選手、4位川本選手だった。後半は3選手によるデッドヒート。最後は川本選手が54秒58でトップ、江戸選手(54秒66)、長谷川選手(54秒69)がタッチの差で続いた。
 2連覇した川本選手は、レース後の会場インタビューで、「一番の目標だった表彰台独占が達成できてうれしい」と興奮した声で話した。川本選手は2日目の100㍍バタフライでは前半トップで折り返しながら、トップと0.02秒差で3位となる悔しさを味わっているだけに、100背泳ぎ2連覇に満足そうだった。

  3日間のインカレ最後を飾る男子800㍍リレーは、日高郁弥選手(スポーツ科4、佐賀学園)、宮本健史選手(スポーツ科3、海南)、村上欣義選手(スポーツ科2、豊川)、堀籠大輔選手(スポーツ科4、市立船橋)の予選をトップで通過した4選手で臨んだ。日高選手が4位でつなぎ、宮本、村上、堀籠選手も、日大、早大、明大に追いかけたが、1分50秒21の記録で4位となった。女子800㍍リレーは、予選9位の中京大がB決勝に出場し、3位となった。 

  決勝の最初の種目、女子800㍍自由形では、和田麻里選手(スポーツ科3、朝倉光陽)が、8分38秒28の記録で2位に輝いた。男子400㍍個人メドレーでは、村上欣義選手(スポーツ科4)が、4分21秒14の記録で4位となった。男子100㍍自由形は、難波暉選手(スポーツ科1、豊川)が6位に入賞した。

和田選手表彰アップ.jpgのサムネール画像のサムネール画像             800自由形2位で表彰された和田選手(左)

  3人の中京勢が出場した女子100㍍背泳ぎは、小西杏奈選手(スポーツ科1、豊川)が後半追い上げて2位、高橋美紀選手(スポーツ科2)が3位、森万柚子選手(スポーツ科3)が8位入賞した。小西選手の記録は1分00秒85で、自己ベストを更新した。「楽しかった。自己ベストもでた。今まで1分1秒台を切るのに壁がありましたが、それを乗り越えることができ、ほっとしている」と喜んだ。高橋選手も「去年よりインカレを楽しめた」と話した。
 
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                男子100㍍背泳ぎ予選をトップで通過した川本選手

100背泳ぎ予選長谷川選手.jpg            男子100㍍背泳ぎ予選を2位で通過した長谷川選手(手前)


  会場の応援席には、水泳部のOBや選手の保護者らが、早朝から多数詰めかけた。梅村清英・梅村学園理事長もこの日朝から会場を訪れ、OBらと一緒に観戦。OB、保護者らは、選手の力泳に、トリコロールカラーのスティックバルーンを打ち鳴らし、懸命に声援を送った。

IMG_1194.JPG  中京大の応援席(手前)で、スティックバルーンを叩きながら応援するOB、保護者ら


【5日の結果】

 水泳(競泳)の第91回日本学生選手権(インカレ)2日目の9月5日、会場の静岡県浜松市の古橋広之進記念市総合水泳場で、熱戦が繰り広げられた。男女とも優勝を狙う中京大は、午前中の予選を勝ち抜き、午後の決勝に進出する選手が相次いだ。(中京大学スポーツ学生スタッフ 出村友妃子、安藤柊平、田川拓洋)
 大会2日目を迎え、櫛引俊樹男子主将は、「4日最終のリレーで上位を勝ち取ったことで、流れをつかめている。(優勝を逃した)去年の悔しさをチーム全体で共有して大会に臨んでいる。この思い胸に、日本一を目指す」と決意を示した。
 この日の最終種目、男子400㍍メドレーリレーは、背泳ぎ長谷川純矢選手(スポーツ科4、島田)、平泳ぎ山中祥輝選手(スポーツ科3、成田)、バタフライ川本武史選手(スポーツ科3、豊川)、自由形難波暉選手(スポーツ科1、豊川)の4人のメンバーで臨んだ。スタートから長谷川選手がトップ立ち、これを3選手がつなぎ、大歓声の中で、優勝を勝ち取った。
 2日目終了時点の総合成績は、男子が1位の日本大(214点)にわずか4点差に迫る2位(210点)となっている。女子は日体大、東洋大に続く3位につけている。

400メドレーリレー金メダル表彰 _5160.jpg 男子400㍍メドレーリレーで1位に輝いた4選手。左から長谷川、山中、川本、難波の各選手。

  男子100㍍バタフライ決勝では、川本武史選手(スポーツ科3、豊川)が3位となった。川本選手は前半リードし、50㍍は1位で折り返したが、最後にライバル選手に追い上げられ、惜しい3位だった。記録は52秒53だった。川本選手はレースを振り返り、「先行する形のレースは狙い通りだった。ただ、あと一つ足りなかった。(優勝を逃したことは)悔しいが、チームには貢献できた」と前向きにとらえた。女子100㍍バタフライでは、嶋村亜美選手(スポーツ科4、浜松市立)が8位入賞した。

 男子200㍍自由形決勝に出場した日高郁弥選手(スポーツ科4、佐賀学園)は、1分50秒23の記録で、7位に入賞した。日高選手は「7位という結果には満足していない。ただ、今年は200は調子が悪かった。決勝に残れるか微妙だったため、決勝でポイントを取れただけでもよかった」と自分の役割を果たした。

川本表彰台G_5010.jpg

             100㍍バタフライ3位で表彰された川本選手(右)

 大会2日目の最後の種目400㍍メドレーリレーは、男子女子ともに決勝に進出。女子は、6位に入賞した。第三泳者として出場した嶋村選手は「メダルを狙っていたので悔しい。でも、それ以上に他の3人と決勝に出られたのが良かった」と試合後に話した。
 男子400㍍メドレーリレーは、4選手が力泳し、見事優勝を果たした。第一泳者の長谷川選手がトップを奪い、平泳ぎの山中選手、バタフライの川本選手そのリードを保った。自由形の難波選手は2位の早大に詰め寄られたが、わずか0.01秒差でかわし、優勝をもぎ取った。川本選手は「自分のタイムは遅かったが、チームのみんなに助けられた。こんなに接戦になるとは思っていなかった。この流れを続けていきたい」とチームの力を称えた。


2日目男子バタフライ4458.jpg

                 男子400㍍メドレーリレー予選。バタフライで力泳する岸一也選手

IMG_1150.JPG             大会2日目もプールサイドから声援送る水泳部員たち



【4日の結果】

 水泳(競泳)の第91回日本学生選手権(インカレ)は9月4日、静岡県浜松市の古橋広之進記念市総合水泳場で幕を開けた。6日までの3日間、学校対抗の優勝を目指し、各大学が競い合う。中京大は男子が2年ぶりの王座奪還を目指し、上位常連の女子も虎視眈々と優勝を狙っている。大会初日の全種目が終了した時点で、中京大の総合成績は、男子が中央大に次ぐ2位、女子は日体大、東洋大に続く3位となっている。(中京大学スポーツ学生スタッフ 安藤柊平、田川拓洋)

初日男子リレー表彰台_3950.jpg              初日最後のリレーで2位表彰台に上がった4選手

 初日のこの日は男女計12種目の予選、決勝が行われた。最初の決勝種目となった50㍍自由形では女子の高橋美紀選手(スポーツ科2、愛み大瑞穂)が7位に入賞した後、、、男子で1年の難波暉選手(スポーツ科1、豊川)=写真左=が22秒88の好タイムで2位に入り、この大会の中京大表彰台第1号となった。

50自由形 二位に入賞 難波選手

 続く400㍍自由形では、3連覇を狙った和田麻里選手(スポーツ科3、朝倉光陽)は予選を2位で通過し、決勝に進んだが、後半の伸びを欠いて惜しくも8位に終わった。和田選手はレース後、「力んでしまい、自分の100%の力が出せず、自分のレースができませんでした。3連覇はできませんでしたが、明日5日の800㍍自由形の予選を突破して決勝に進みたい」と切り替えていた。
 男子決勝は終始、好位置につけた日高郁弥選手(スポーツ科4、佐賀学園)だったが、ゴール寸前で交わされた。わずか0秒02差で表彰台を逃したものの、4位入賞を果たした。全種目に決勝進出した女子はさらに200㍍バタフライでも嶋村亜美選手(スポーツ科4、浜松市立)が6位入賞し、スタンドを沸かせた。

江戸選手表彰台 3700.jpg                           200㍍背泳ぎで優勝した江戸選手(中央)

 200㍍背泳ぎでは、女子の小西杏奈選手(スポーツ科1、豊川)が積極的なレース運びで4位に入賞した。小西選手はレースを終え、「初めてのインカレで自己ベストをクリアしたが、表彰台に進めなかったのが悔しい。(最終日の)100㍍背泳ぎでは力を抜かずに挑戦したい」と話した。
 男子は、予選でただ一人2分を切った江戸勇馬選手(スポーツ科4、桃山学院)と今年のユニバーシアードで2個の金メダルを獲得した長谷川純矢選手(スポーツ科4、島田)の2人が決勝を泳ぎ、江戸選手がスタートから1度も他に先頭を譲ることなく、中京大第1号の優勝に輝いた。長谷川選手も4位に入賞した。江戸選手は「4年生の意地を見せることができた。最近の練習で調子が良かった。4年間の集大成をこのインカレで出したい」と優勝の喜びとともに、残り2日間に向けた決意を示した。

 この日最後の個人種目100㍍平泳ぎ決勝では、女子の鷲野萌香選手(スポーツ科4、藤枝東)が8位に終わったものの、果敢なレース運びで応援席を沸かせた。

 最終種目の400㍍リレーは会場に各校の大声援が響く中で行われた。男女とも決勝に進出の中京大は女子は7位に入賞。男子は、難波暉、川本武史、長谷川純矢、宮本健史の4選手のチームが2位に入賞し、表彰台に上った。

200背泳ぎ長谷川選手_3602.jpg            200㍍背泳ぎの決勝に臨む長谷川選手(左)を激励する選手たち

水泳インカレ応援.jpgのサムネール画像              大会初日にプールサイドから応援する選手たち
 




2015/09/07

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