経済学部2年のボクサー、田中恒成選手 世界王座獲得 日本ボクシング史上最速の快挙

田中選手_0298.jpgのサムネール画像 本学経済学部2年のプロボクサー、田中恒成選手が5月30日(土)、ボクシングWBO世界ミニマム級王座決定戦(パークアリーナ小牧)で、ミニマム級1位のフリアン・イエドラス選手(メキシコ)と対戦し、12回判定勝ちし、世界王座を獲得した。プロデビュー5戦目での世界タイトル獲得は、日本ボクシング史上最速という快挙となった。

 
田中選手は昨年10月に東洋太平洋ミニマム級王者になるまで4戦 4勝(2KO勝)、対するイエドラス選手は25戦24勝(13KO)1敗のベテラン。田中選手のスピードと、イエドラス選手のパワーが激突する試合となった。田中選手はスピードの切れ味鋭いパンチと連打を繰り出して優勢に戦いを進め、3-0の判定で勝った。

   田中選手は、名古屋市の畑中ジム所属。岐阜・中京高校時代の2013年11月にプロデビューし、中京大学に進学。経済学部1年だった2014年10月、東洋太平洋ミニマム級王座を日本選手で最速のプロ4戦目で獲得していた。

 田中選手の王座獲得を応援しようと、梅村清英・梅村学園理事長、安村仁志・中京大学学長をはじめ、中京大学の学生、教職員115人が試合会場に駆けつけた。また、中京大学名古屋キャンパスの清明ホールにも学生、教職員約230人が集まり、スクリーンで試合の模様を観戦。田中選手と同じ経済学部生や留学生、水泳部員、文化会の学生が集結、資格講座の受講生も休憩時間に訪れた。田中選手が攻勢に出ると、スティックバルーンを打ち鳴らして応援した。ラウンドが終わるたびに、チアサークル「チュッパチャップス」の先導で、「恒成、恒成」「中京、中京」と声を上げ、スティックバルーンを打ち鳴らした。判定の結果、田中選手の世界王座が決まると、割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。

ホール応援2033.jpgのサムネール画像                         名古屋キャンパスの清明ホールで応援する学生たち

  試合会場のパークアリーナ小牧には、教職員、学生が名古屋キャンパスから大型バス2台で集まった。今年度、新しく学内に組織されたファンクラブに入会し、抽選で応援チケットを手にした学生約100人はそろいのTシャツ姿で田中選手の青コーナー寄りの席に陣取り、アリーナ席の教職員も同じTシャツを着て世界戦のゴングを待った。
 午後4時前、いよいよ両選手の入場。トリコロールの幟8本を職員と学生が手に、花道脇でリングに向かう田中選手を激励した。応援席の学生たちはチアスティックを打ち鳴らし、「コーセイ、コーセイ」の応援コール。会場の雰囲気が盛り上がっていった。
 試合開始を告げるゴングが鳴り、田中選手が相手とグラブを合わせる。最初のパンチの応酬に応援席からは「速いなあー」。スピード感あふれる攻防に感嘆の声が上がり、学内での田中選手と、リング上の田中選手の姿のギャップにも驚きの様子だった。チャンスをうかがう田中選手.jpg

                        チャンスをうかがう田中選手

  試合は田中選手の優勢に進んでいたが、相手のパワーに押される場面も。手に汗握る展開に、暫し、スティックをたたくのを忘れ、目がリングにくぎ付けになることもあったが、ラウンドごとに声援のボルテージは上がっていた。そして判定勝ち。それも大きく差をつけての勝利だった。「やった、やった。良かった、良かった」。学生も教職員も誰彼となく、握手を交わし、手を取り合い、喜びを分かち合った。

 

IMG_1462世界王者誕生を喜ぶ応援席.jpg

                      チャンピオン誕生を喜ぶ応援席

 


 




2015/05/30

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