東海財務局の寄付講座「財政・金融及び東海経済の現状と課題」
経済学部生80人、財政悪化と社会保障などの関係学ぶ

東海財務局の寄付講座「財政・金融及び東海経済の現状と課題」

 財務省東海財務局の現役職員らが交代で講師となる経済学部の特殊講義Ⅲ「財政・金融及び東海経済の現状と課題」が4月からスタートした。財務省や財務専門官の仕事に興味をもってもらおうと実施され、約80人の3、4年生が受講した。

 2回目となる4月17日の「財政総論」では、国の予算を編成する財務省主計局でデータの収集分析に携わる調査課の神通浩二課長補佐が、「我が国の財政の現状と課題」と題して講義を行った。社会保障費などの増加によって国の借金が増えたことや、ギリシャやスペインを例に、財政が悪化すると年金給付減や税金負担増として自分たちの生活に直接跳ね返ってくることについて、グラフを交えてわかりやすく説明した。

 神通さんは、「マーケットから信用される姿を見せ続けられるよう努力しています。社会保障についても、給付と負担のバランスが取れた社会を作っていかなければならない」と話し、学生たちは頷きながら神妙な顔でノートを取っていた。

2013/04/19

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