バレーボールの竹田沙希選手(2011年体育卒)、最優秀新人賞を受賞
大学出身者の新人賞受賞は4人目。

 

表彰を受ける竹田選手
若鷲賞を受賞する竹田選手

 バレーボールの竹田沙希選手(トヨタ車体、2011年体育卒)が、第60回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会(4月30日~5月5日、大阪府立体育館)に出場し、最優秀新人賞の「若鷲賞」を受賞した。

 同大会は、男女とも16チーム(Vリーグ8、チャレンジリーグ3、大学3、高校2)が出場する事実上の全日本選手権。竹田選手はこの4月に入社したトヨタ車体クインシーズのレギュラーとして活躍、チームの3位入賞に貢献した。

 若鷲賞は、4月に入社または入部したばかりの新人のうち、最も活躍した選手に贈られる。大会が5月のため、新人がレギュラーに抜擢されることは少なく、該当者がなかった大会もある。大学出身者の若鷲賞受賞は、三屋裕子さん(1981年日立、現バレー協会理事)、佐藤伊知子さん(1987年NEC、現東北福祉大学監督)、浜野礼奈さん(1999年デンソー、現千葉教員)に続く4人目となる。三屋さんら過去に受賞した3人は、いずれも全日本選手として活躍した。

 竹田選手は、2007年に中京大学入学後すぐレギュラーとなり、在学中に東海リーグ4回の優勝に貢献、最優秀新人賞、最優秀選手賞(3回)、サーブレシーブ賞(6回)などを獲得した。2009年には全日本インカレベスト8、東西対抗戦西軍エースとして活躍、2010年には主将としてチームを牽引、西日本インカレベスト8などの成績を残した。

学生時代の竹田選手 学生時代の竹田選手
はつらつとプレーする学生時代の竹田選手
(月刊バレーボール提供)

竹田沙希選手のコメント

 「中京大学は、様々な種目の一流の選手が多数集まっているので、競技に対する気持ちや向き合う姿勢など、多くのことを学ぶことが出来ました。自分の意見や考え方を明確に持ち、それを相手に伝えることの大切さも学びました。さらに目標を持ち、それを達成するための責任や執念も、先輩や後輩、友人から得ることができ、自分を見直すきっかけになりました。選手としても人間としても、自分の足りないものに気付き、見直すことができたと思います。

 これからは、中京大学の卒業生、社会人としてバレーボールを続けていきますが、何事にも全力で取り組み、最後まであきらめないことをモットーにして、1人でも多くの方に応援していただけるような、そして、見ている人に勇気と元気、感動を与えられるような選手を目指して頑張っていこうと思います」

高梨泰彦中京大学バレーボール部長・監督(スポーツ科学部准教授)のコメント

 「中京大学からVリーグに進んだ選手は竹田沙希選手で5人になる。竹田選手は、私が育てた選手の中ではジャンプ力に恵まれ、身長は172cmと中型ながら、攻守のバランスが最もとれた選手である。トヨタ車体入社後、守備型の選手として遠からず主力選手となるのではないかと考えていたが、入社後1ヶ月でレギュラーポジションに抜擢されたことは、驚きと同時に、抜擢して頂いた葛和監督(トヨタ車体、元全日本女子チーム監督)に大いに感謝している。

 選手としてはそれほど体格に恵まれているわけではないが、ジャンプ力と持ち前の明るさ、非凡なサーブレシーブ能力が彼女の「売り」である。今後は大学時代に十分に鍛えることができなかった精神面にも磨きをかけ、Vリーグ優勝はもちろん、全日本選手を目指してがんばってもらいたい」

2011/05/18

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