樽本英信(樹邨)名誉教授が日本芸術院賞を受賞

 書道家の樽本英信(樹邨)本学名誉教授(元文学部教授)(写真)が、3月18日、2009年度の日本芸術院賞の受賞者に決定した。5月31日に東京・上野の日本芸術院会館で授賞式が行われる。
 日本芸術院賞は、芸術上の功績が顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関・日本芸術院が毎年授与している賞。1941年に始まり、今年度が66回目。対象は、日本芸術院の会員以外で、優れた芸術作品を制作した人、芸術の進歩に貢献した人に贈られる。
 受賞対象となった作品は、日展に出品した、中国古典の詩を題材にした「富陽妙庭観董雙成故宅發地得丹鼎」。持ち前の豪快な筆致で仕上げている。

 樽本名誉教授は1960年商学部卒。1967年文学部国文学科講師となり、1979年教授。2002年選択定年退職、同年名誉教授。日展評議員で審査員を務め、2008年の第40回日展では文部科学大臣賞を受賞している。また、日本を代表する「現代書道二十人展」のメンバーとしても活躍する一方、後進の指導に熱心にあたっている。


2010/03/19

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