スポーツ科学部小磯教授 ランニング学会大会で「学会賞」を受賞

 スポーツ科学部の小磯透教授が3月15-16日に新潟市で開かれた第31回ランニング学会大会で、「2018年度学会賞」を受賞した。

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(左から)ランニング学会副理事長・鍋倉賢治先生(筑波大学)、小磯教授

 同学会大会はランニング、ジョギング、ウォーキングに関する科学的研究ならびにその実践を通して普及・発展に寄与することを目的としており、学会賞は、前年度にランニング学研究または他の学術研究誌に発表された論文や学術・啓蒙的著書や映像物等を対象に、最も優れた論文・著書に対して贈られる。

 受賞の対象となった論文はランニング学研究Vol.29 No.1に原著論文として掲載されている「体育における持久走・長距離走に対する小中高生の態度」。小磯教授は、児童・生徒の持久走・長距離走に対する態度を明らかにするため質問紙調査を小学校、中学校、高等学校の全学年児童・生徒を対象に実施。対象者数は小学生477人、中学生1496人、高校生459人、計2432人であった。好きの全体平均は2.1/4で、小学校低学年3.3、小学校高学年2.5、中学校2.1、高等学校1.6と校種間の進行とともに低くなったことなど、課題を指摘した。

【小磯教授コメント】

 なかなか研究として認められにくい学校現場での研究が論文として認められたこと(査読通過)がとても嬉しいです。それが学会の幅を広げることに貢献できたのは、光栄です。持久走・長距離走が児童・生徒に不評とはいえ、改善の可能性や意義、魅力も大きいので、それも学校現場で実証したいと希望しています。ご協力頂いた学校、先生方、何よりも児童・生徒の皆さん、選考してくださったランニング学会に感謝しています。ありがとうございました。

2019/03/29

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