学長挨拶

知のユニヴァースuniverseたる大学
universityを目指し邁進する中京大学

学長

 本学は開学60年にあたる2014年、先の10年を見据え添付行動計画《NEXT10》を策定しました。教育・研究・社会連携・国際化・卒業生連携の5分野において《Change, Challenge, CHUKYO UNIVERSITY》をモットーに目標を定め、着々と実行に移しています。現在本学は、名古屋と豊田の両キャンパスに文理10学部・9研究科に1万2000名の学生・院生が学び、卒業生は13万名を超える総合大学universityとなっています。

 universityという語はラテン語のuniversusに遡り、「宇宙」を意味するuniverseの語源と重なる「一つに結合された」の意味を持ちます[uni(one)+versus(tourned)]。こうしてuniversityは「知のuniverse」となるわけです。

 さて、今日私たちはさまざまな現象において「これまでとは違ってきた」と、気候変動を肌身に感じることが多くなってきました。しかし、これは私たち人間の営みがもたらしたものなのでしょう。改めて《人間とはいかなる存在なのか》と思わされます。人間は識別力・知恵を持った存在だという《ホモ・サピエンス》(ラテン語:ホモ =人間。「知恵ある人」)は、人間の特性を表すものの一つです。ほかにも《ホモ・ロクエンス:言葉を使う存在》、《ホモ・ファーベル:工作する存在》、《ホモ・スピリトゥアリス:精神的存在》、《ホモ・ソシアリス:社会的存在》、《ホモ・エコノミクス:経済的存在》、《ホモ・ルーデンス:遊びを知る存在》などがありますが、こうした多面性を持つ存在であるがゆえに、それらを学び・伸ばす教育・学問も生まれてきたのかと思わされます。そのため知の世界、それに基づく教育の世界も多岐にわたり、その府も《知の総合の場》としてuniversityとなっているのでしょう。

 本学の学部構成に当てはめてみますと、文学部・国際学部・国際英語学部・国際教養学部は《ことば》に、法学部・現代社会学部・総合政策学部は《社会》に、心理学部は《精神》に、経済学部・経営学部は《経済》に、工学部は《工作》に、そしてスポーツ科学部は《遊び》(スポーツはそもそも、生きることの労苦のかたわら、身心の安らぎ・健康を求める、いい意味での"遊び"のようにとらえられていた)に関する学部だといえます。人間が多くの特性を有する総合的な存在であること、独りで生きるものではなく、共に生き社会を形成する存在であることに合わすようなかたちで、総合大学としての本学は成り立っているといえましょう。

 今日われわれは高度に発達した技術、情報手段の革命的進歩、それらに立ったグローバル化の中で繁栄を享受しながら、他方で将来にある種の不安も抱える複雑な時代に生きています。人間とは何か、形成される社会はどうあるべきかが大きく問われているとき、一面的にではなくさまざまな知恵を結集して新たな在りようを見出していかねばなりません。本学も研究、この先を生きる人たちを育てる教育において、社会生活を営む備えも含めて、総合大学のもつ意味を十分に発揮し、良き実を結んでいけるよう努めてまいりたいと願っています。一端を申しますと、ゼミなどで同じ学部・学科の学生と突っ込んで議論・探究する一方、学部の異なる学生と受講し別の立場からの意見に触れて考える授業に出る、部活やサークル活動を通じて他大学の学生とも交流するなどにより、物事を大きく、深く考え、自己を確立していく機会を提供するということです。

 大学は、この先の時代を創りあげていく学生が主人公です。教員は研究に基づき、職員は技量を磨きつつ学生の教育に当たってまいります。主人公たる学生が物心両面において安心・安全な環境でしっかり学び、力を備えて社会に出ていくうえで今日重要なことは、大学内での学び・研鑽とともに、社会と良き接点を持つことかと思われます。その意味で、本学は常に、広く社会・世界に向けて大学・学生の情報を発信するとともに、さまざまなご意見をいただき、また協力して行う取り組みなどを通し、《ともに》大学を形成してまいりたいと願っております。大学は学生・教職員だけのものではなく、広く市民の皆さまのものでもあると考えております。本ホームページを通してどうぞ中京大学に親しんでください。

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