社会つながりプロジェクト

2021-07-29
愛知県地域生活体験モデル事業(1)
6月26日、27日に行われた(社福)AJU自立の家のマイライフ刈谷にて実施された地域生活体験モデル事業に参加しました。この事業では、参加者の方が地域で暮らしていくためには何が必要なのかや、実際にヘルパーを活用して地域で暮らすというのはどういうものなのかということを体験する事業で、そのボランティアスタッフとして参加させていただきました。

 私は今回の事業では、参加者の方のヘルパーとして参加させていただきました。基本的な方針は、先回りするようなことはせず、本人の指示を待つというものでした。今回私が担当させていただいたのは車椅子ユーザーの方でした。今回の2日間を通して特に印象に残っているのは3点あります。

  一つ目は参加者の方と買い物に行ったことです。買い物を行うにあたってスーパーまで移動するのですが、その移動の際に車椅子を押すという指示を受けました。普段使わない筋肉を使うのでなかなか大変でした。スーパーでは何が必要かを利用者さんに聞き、どこにあるかを一緒に探したり、どれがいいかを一緒に悩んだりしました。車椅子を押しながらスーパーの中を歩いていると、ここは通れるかや、他の人や商品棚に当たってしまわないかなど、普段考えないことを思いながら店内を回ることになったので新鮮だったのと同時に、少し、新しい視点を得ることができたと感じました。

  二つ目は、参加者の方と一緒に料理をしたことです。ここで作ったのは味噌汁でした。指示を受け、レシピを検索し、お湯を沸かしたり豆腐を切ったりしました。一つ目で挙げた買い物で買ったワカメも使いました。ただ、作ってる途中で交代の時間になってしまったので、最後まで作ることはできませんでした。ただ、どうすればいいかを一緒に考えながら作るのは楽しかったです。

  三つ目は、参加者の方とマイライフ刈谷のスタッフの方との会話です。参加者の方は今回の事業に参加して、この辺りに住んでみたいや、いずれはこんなことをしたいといったことをスタッフの方と話していました。これを聞いて、今回の事業に参加して、ほんの少しではあると思うのですが、障害当事者の方の地域移行の力になることができたのではと感じ、とても嬉しく思いました。

  今回の事業を通して、車椅子の操作や食事介助、排泄介助など、普段行うことのない貴重な経験を得ることができました。また、実際の地域移行支援の現場を知ることでこの事業の重要性を知ることができました。2日間という短い期間ではありますが、ここで得られたものは自分の中で大切なものになったと感じます。(吉岡)

 


地域ともいきプロジェクト

障害のある・なし関係なく、地域で共に生きることを実感するプロジェクトです

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