社会つながりプロジェクト

2020-11-19
依存症に対する疑問点とその背景(1)
11月19日のゼミでは、前回に引き続き、渡邊洋次郎さんの『下手くそやけどなんとか生きてるねん。』の第二部を読み、疑問点と感想についての報告を行いました。後半では、テキストを読み終え渡邊さんや依存症当事者の方々に質問してみたいことをまとめるという課題をもとに、グループでディスカッションし、ゼミ生全員で共有し合いました。

 私はこの著書から依存症当事者であった渡邊さんが依存症と向き合い、支援者の立場からも依存症と向き合っている姿を学び、依存症に対する印象が変わりました。依存症になってしまう原因は、人それぞれ異なると思いますが、生きづらい環境や背景があるからだと知りました。そうした環境や背景を理解し、その人にとって何が必要かを知ることができたら、少しでも早く依存症からリカバリーできる支援ができるのではないかと思いました(高橋)。

 

 今回は渡邊洋次朗さんに質問したいことを第1部と第2部を通して考え、疑問を共有し意見を述べました。もしかしたら自分も将来発症するかもしれないアルコール依存症という病気について、疑問点を皆と共有し理解を深め様々な視点から文章を解釈し考察していきました。例えば、渡邊さん本人が依存症を発症した原因はなんだと思っているかという疑問やその背後にある要因の可能性はないかなど、皆の意見をきくにつれ自分にはない視点や自分より深く考察されている様子がありとても興味深かったです。

 依存症からリカバリーするという困難を渡邊さんはしていたのだと再度認識できました。依存者への理解は人それぞれ異なり、理解しようともしてもしてくれない人と出会うこともあるなかで生きていく渡邊さんの生き方はとても考えさせられるものがあると感じました(勝野)。


 


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