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学部紹介

学部教育の理念

  • 現代社会学部社会学科は、2007年の開設以来、一貫して、現代社会の構造を理解し、めざすべき社会を構想する人材の養成をめざしてきました。
  • 現代社会における〈社会・文化・人間〉の諸相を探求するために、社会学を軸に教育学、心理学、社会福祉学、文化人類学などが連携して、「社会学」「コミュニティ学」「社会福祉学」「国際文化」の4専攻で教育と研究に取り組んでいます。
  • 専門知識とそれを背景とした調査力・実践力・表現力を備え、社会の一員として活躍するだけでなく、現代社会の構造を理解し、めざすべき社会を構想する人材を養成することを目指しています。

学位授与方針

現代社会学部現代社会学科は、定められた課程を修め、以下の学習成果をあげた者に対して学士(社会学)を授与する。

教育研究上の目的(理念・目的)

現代社会学部現代社会学科の教育上の目的は、現代社会に生起する諸課題に果敢に挑戦し、その克服のために尽力する人材の養成にある。そのために、社会学、心理学、文化人類学、社会福祉学などの多彩な学類が連携し、今日的課題を社会学専攻、コミュニティ専攻、社会福祉学専攻、国際文化専攻の4専攻を教育と研究として配し、取り組むこととした。

少子・超高齢化・人口減少社会にあって、社会的排除、社会的孤立、格差の拡大、個人化する家族、グローバル化によって引き起こされる価値の多様化と競合など、現代社会をよりゆたかな社会としていくための課題は山積している。こうした時代の中で、的確な方向づけを行うための分析力、そのための理論的基礎、さらには個々の課題に対する具体的方策を提示し、実践していく力を備え、社会の一員として活動し、社会の中核的存在になる人材を養成することが本学部の教育目標である。

社会学専攻

社会学専攻では、従来の常識にとらわれず、問題の根本をどこまでも追求する社会学の視点を身につけた、「新しいつながり(社会)」の創り手を養成することを目指している。経済・法律・政治・教育分野を縦割りで研究する経済学・法学・政治学・教育学などの枠組を横断して、問題の本質を追求する。

コミュニティ学専攻

コミュニティ学専攻は、コミュニティの現場で、「人と人のつながり」を経験し、調べ、考え、実践する学びを大切し、新しい時代のつながり支え合う人々と出会い、向き合う方法を身につけた人材を養成することを目指している。社会学と心理学の両方を学び、実践的な知を身につけていく。

社会福祉学専攻

社会福祉学専攻は、人の生の営みに関わると同時に、社会学、心理学、文化人類学といった学際的な手法を用いながら、社会に生起する問題を分析し、さらに人の一生として捉え直し、問題の本質を分析し、その解決に向けた方法と実践技術を追求する。そうした知識と技術の修得に基づき、実践できる人材を養成することを目指している。

国際文化専攻

国際文化専攻は、現代社会に生じる近代化やハイブリッド化の状況を、国民国家という枠組みにとらわれることなく、広く共生と共感の立場に立って学ぶことを目指している。グローバリゼーションに飲み込まれてしまうのではなく、人間の文化という営みを中心に置いた国際文化研究(intercultural studies)と教育を追求する。

学習成果(教育目標)

1.
社会に生起する諸現象に関心をもち、諸現象の中から社会的な問題を発見し、分析し、適切なアプローチ方法を構築し、実践していくことができる。
2.
社会を形成する人々との営みを「市民」という視点で捉えるとともに、社会の本質的かつ基礎的な理論を踏まえて、理解し、分析することができる。
3.
現代社会の成り立ちと変化・変動を、歴史的・世界的な枠組みから捉え、近代化とポスト近代化、グルーバル化とローカリティ、少子化人口減少社会と超高齢化、格差と社会的孤立、価値規範の多様化と生きづらさなどの社会現象を、それぞれの現象との関連性と異質性において分析、考察することができる。
4.
「現場主義」を重視することにより、実証的な方法と行動力を身につけ、データの収集とその精査、分析を通し、事実への認識力を向上させることができる。
5.
混迷する社会に対し、21世紀を構想するビジョンを持ち、問題の解決に向けた具体的な提案をし、実行に移す自信を醸成することができる。
6.
「フィールドワーク」「現場体験」「プレゼンテーション」などを通して、他者と協働することにより、チームワークの重要性を認識することができるようになる。すなわち他者との協働を円滑にしていく力を醸成することができ、そのことにより他者とのコミュニケーション能力を身につけることができる。

以上の学部学科全体の目標に加えて、各専攻において以下のような目標を定めている。

社会学専攻
1.社会学的想像力が身につく

社会学的想像力によって、従来の常識や枠組みにとらわれずに、できるかぎり全体社会とのつながりのなかで、日常世界を理解できるようになる。

2.「新しい社会」の仕組みを構想できる力が身につく

社会の仕組みをどのように変えていけばよいのか、構想・デザインできるようになる。

3.コミュニケーション能力が身につく

諸問題の根本と解決策を、多くの人と共有するために、わかりやすく書き、話すことができるようになる。伝達方法が多様化する中で、ITやメディアも活用できる。

コミュニティ学専攻
1.コミュニティの現場で調べ、考え、実践する力が身につく

さまざまなコミュニティにおける人のつながりの実際を調べ、その意味を理解し、説明できる力が身につく。

2.社会学、心理学の両方の学びを通して、実践的な知が身につく

「集団」に注目する社会学と「個人」に注目する心理学とをともに学び、実践的な知識を養えるようになる。

3.実社会に役立つ力を伸ばす

「現場」での経験を重視し、実社会で役に立つ力を伸ばす。そのために重要なコミュケーション力、すなわち、調査現場での協調性、情報収集、分析力、プレゼンテーション能力などが身につく。

社会福祉学専攻
1.フィールドワークを重視し、理論と実践を融合する力が身につく

実習、演習教育を主眼とし、福祉専門職としての力が身につく。社会福祉士国家資格の取得を目指す。

2.共生のための新しいつながりを創り、主体性を育む力が身につく

地域という現場において、つながりあい、共同する関係を創造する力が身につく。

3.社会に貢献するチームワーク力が身につく

仕事を遂行していくためのチームリーダー力やチームワークを推進していくためのフォローアップ力が身につく。

国際文化専攻
1.文化人類学を基礎とし、人間の営みを「文化」という観点から理解できる

「文化」という営みを中心に捉えつつ、新たなつながりを創出できる。

2.モノへのまなざしを身につける

モノの先にあるひとの暮らしを理解できる。

3.フィールドワークを通して、現代社会の諸問題を具体的に理解し、説明できる

さまざまな文化をつなぐことができる。