総合政策学部坂田隆文ゼミ/三重県立津西高校、三重県立四日市南高校、中京大学附属高校との産高大連携講義で井村屋本社工場を視察

 総合政策学部の坂田隆文ゼミは2019年12月26日、三重県立津西高校・三重県立四日市南高校・本学附属高校の生徒ら30人ほどとともに、「産高大連携講義」の一環として三重県津市にある井村屋の本社工場の視察を行った。

 本講義は昨年9月9日から高大連携教育の一環として、井村屋株式会社のご協力のもと、三つの高校の生徒と坂田研究室の学生が共同で商品企画を行い、井村屋に提案発表を行うことを目的にしている。今回の視察は実際に商品化が遂げられた際の製造ラインを学ぶとともに、同社副社長および開発部員の方々に対して、自らの企画に対して抱える疑問点を解消するためのものだった。

 本講義ではこれまでに4回、それぞれの高校の生徒と坂田ゼミ生とでチームをつくり、チーム・ビルディング、商品立案、プレゼンテーション練習、企画のブラッシュアップのための活動を行っており、今後、2020年2月15日に名古屋キャンパス「清明ホール」で最終発表会が行われる予定。

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■ 「井村屋らしさ」について考える

 今回の工場見学を通して、私は「井村屋らしさ」について考える必要があると強く感じました。

 開発担当者の方への質疑応答の際、新しい商品を開発するにあたって「井村屋らしさ」を大事にしているという回答がありました。現在使用している機械や材料で、井村屋の強みを発揮することを念頭に置いているという話を聞き、実際に工場内を見学したときに見た機械や作業工程も、一つひとつがこだわりなのだと気付きました。私たちは企業の誇りやこだわりを理解し、そのうえで私たちなりの発想でそれらを企画に組み込み、形にしていくことが必要だと思いました。

 同時に、チームの案は井村屋らしさについてあまり考慮されていなかったということにも気付きました。しかし、工場見学や質疑応答を通して、井村屋らしさに触れることができました。企画を練り直す時間はまだあるので、今回得たことを今後の活動に活かしていきたいと思います。

(総合政策学部 中村理沙)

■ 心に刻んだ「心」

 工場見学では、商品企画を進める中で頭の中で絡み合っていた疑問や問題の糸が、実際に現場を見たりお話を聞いたりすることで、次々に解けていくような感覚を覚えました。ネットで情報が無限に手に入り、簡単に問題解決が可能だと思われている現代ですが、自分の行動・思考範囲を飛び出すことで、ネット上に溢れる情報では分からない数多くの発見があることを再認識することもできました。

 その企業だからこそできることを大切にする心、自分が納得するまで考え抜く心、とにかく美味しいものを作り続ける心、お客様の気持ちを想像する心、といった「企業-商品-お客様」すべての「心」を大切にする精神に感銘を受けました。同時にそれはこれから先どんな商品企画にあたったとしても、絶対に忘れてはいけないことだと心に刻みました。

 企画で行き詰まったときや閉塞感を感じたときほど、頭の中だけで商品を作るのではなく、一歩踏み出す勇気をもって行動に移したいと思います。また常に商品に対する敬意と熱い思いを胸に、企業の方々に負けない「心」を持って、より良いものを提案できるよう、今後の商品企画に励みます。

(総合政策学部 川﨑 南奈)

■こだわりぬくことで生まれる自信

 今回の工場見学から、強いこだわりを持つことが商品企画において重要だということを改めて感じることができました。

 質疑応答で「新しい商品を開発するにあたって大事にしていることは何か」という質問に対し、開発担当者の方が「自分が納得できないことを残さない」とおっしゃったことが強く印象に残っています。熱意のこもった言葉こそが商品企画において鍵になると感じました。自分が納得できなければ自信を持って提案できないということを、現場の方から学ぶことができ、とても貴重で今後の活動の糧になる経験になりました。

 また、開発担当者の方からのお話に感銘を受ける一方で、今の自分たちの企画案にはまだこだわりが足りていないと気付くことができました。一つひとつの細かい部分にも「なぜそう考えたか」「なぜそうでなければならないのか」といったこだわりを持つことを心掛け、チーム全員が納得して自信を持って井村屋さんに提案できるよう取り組んでいきます。

(総合政策学部 中野真子)

■実際見聞きしてわかること

 今回製造工程を見学して、自分たちの提案商品がどのように作られていくのかをイメージすることができるようになりましたが、思っていたよりも工程が複雑で驚きました。

 また、副社長や開発部の方々に質問した際には、提案商品を実現する上で私たち学生が考えもしなかった視点での弊害について教えて頂きました。お話を伺う中で、当然実現できると思っていたことが実はすごく難しいことだったのだと驚く点も多く、商品開発の大変さを改めて実感しました。

 井村屋の方々には、チームの企画案である饅頭に対して前向きな回答をいただきました。改善方法の提案までしていただき、私たちが考える以上に工夫を凝らした饅頭も実現できるのかもしれないと希望を持つことができました。

 今回気が付いた課題を解決し、最終発表会では井村屋の方々に「実現したい」と思っていただける提案をしたいと思います。

(総合政策学部 加藤真彩)

■理想を現実にするために

 今回は工場見学と商品についての質問をするため、高校生とともに井村屋株式会社の工場を訪問しました。

 工場見学で実際にあずきバーと肉まんが作られる工程を見学したことで、製造過程をイメージして商品の提案をすることができるようになりました。また、自分たちのチームの商品も製造ラインに乗るかもしれないという期待に胸を踊らせながらも、実際に製造ラインに乗るためには現在の案のままでいいのか考え直すことのできる貴重な機会でした。

 商品開発担当の方々への質問では具体的な説明をしていただき、商品の製造過程において技術面で可能なことと不可能なことが明確になりました。そのため、今後案を詰めていく上で、今まで通り学生らしい発想を大切にしながらも、技術的に製造可能な案をより考えやすくなったと感じています。最終発表までの残り少ない時間を有効活用しながら、商品化という夢を現実にできるようにチーム一丸となって取り組んでいきます。

(総合政策学部 豊田季梨果)

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 ※関連ページもご覧下さい。

総合政策学部坂田隆文ゼミHP (http://www.sakataseminar.jp/)

井村屋株式会社 (https://www.imuraya.co.jp/)

三重県立津西高等学校 (http://www.tsunishi.jp/)

三重県立四日市南高等学校 (http://www.4nan.jp/02_educationcontents/experience/experience201710-3.html)

中京大学附属中京高校 (https://www.chukyo.ed.jp/)

 過去の取り組みについては (https://www.chukyo-u.ac.jp/achievement/news/2019/09/017006.html)

2020/01/06

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