総合政策学部坂田隆文ゼミ/井村屋株式会社、三重県立津西高校や三重県立四日市南高校と「産高大連携講義」をスタート

 総合政策学部の坂田隆文ゼミは、井村屋株式会社と高校との3者で行う「産高大連携講義」を9月9日から三重県立津西高校と、9月10日から三重県立四日市南高校とスタートした。この講義は高大連携教育の一環として、井村屋株式会社のご協力のもと、両校の生徒と坂田研究室の学生が共同で商品企画を行い、井村屋に提案発表を行うことを目的としている。

 第1回目は津西高校で9月9日、四日市南高校で9月10日に各高校で坂田教授がそれぞれ生徒約20人に対して、社会をめぐる状況や商品企画を行う上での視点と方法などをレクチャーした。後半には、生徒同士でグループワークを行い、アイデアの出し方やワークの進め方について坂田ゼミ生がチューターとして生徒たちのサポートを行った。

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津西高校での初回講義 四日市南高校での初回講義

 2回目以降の授業は、各自持ち寄った商品企画のアイデアをさらに磨き上げながら企画立案作業を行い、最終回となる5回目は中京大学の「清明ホール」に会場を移して井村屋副社長に提案発表する予定。

【今後の予定】

<井村屋×津西高校×坂田ゼミ>

 第2回 : 2019年10月28日(会場:津西高校)

 第3回 : 2019年11月2日(会場:井村屋)

 第4回 : 2019年12月23日(会場:津西高校)

 最終回 : 2020年2月15日(会場:中京大学「清明ホール」)

<井村屋×四日市南高校×坂田ゼミ>

 第2回 : 2019年10月21日(会場:四日市南高校)

 第3回 : 2019年11月11日(会場:四日市南高校)

 第4回 : 2019年12月9日(会場:四日市南高校)

 最終回 : 2020年2月15日(会場:中京大学「清明ホール」)

 【津西高校との産高大連携に携わる学生のコメント】

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津西高校で連携講義に参加する坂田ゼミ生

■ チームをまとめる難しさ

 今回行われた高校生とチームを組んだディスカッションでは、これまでのチーム作業と違い、自分がまとめる役にまわって作業しました。最年長として議論をリードする必要があると感じていたのですが、チームメンバーに気を配りながら効率的に議論を進めるという同時並行に苦戦し、制限時間内に結論を出すことが出来ませんでした。原因はメンバーの意見を整理することに追われて、大学生である私が自分の意見を提示するのに躊躇してしまったところにあると考えます。高校生の意見を汲んだ上で私の意見があれば、賛成なのか反対なのか周りはリアクションがとりやすく、議論もスムーズに進んでいったのではないかと思います。

 産高大連携講義を通して高校生と取り組んだことで、早速初回から自分自身の課題が見えてきました。学びの機会に感謝し、試行錯誤を繰り返すことによって壁を乗り越えて成長できるように、自分の課題や弱点から目を背けずに精一杯取り組みます。

(総合政策学部2年 豊田季梨果)

■ 成長に繋げる

 今回の活動は普段と異なり、大学生同士ではなく高校生とチームを組むので、私たちがいつもやっていることを「高校生も同じようにできるだろう」という認識でいてはいけないと思います。どうすれば高校生に分かりやすく伝えられるのか、どうすれば高校生が楽しんで取り組めるかを考える必要もあります。

 これまでのゼミ活動では、私たち大学生でも大変と感じることや、壁にぶち当たることが多くありました。高校生が同じ状況になったときに、しっかりとリードしていけるような存在であれるよう、責任を持って取り組みます。

 高校生と直接会って話ができる機会は少ないため、効率的に高校生と話を進めていかなくてはなりません。高校生にとって楽しめる場になるよう、また、良い学びの場になるよう、私たち大学生がしっかりサポートしていきます。私自身初めての経験で不安な面もありますが、チーム全員の成長に繋げられるよう頑張ります。

(総合政策学部2年 松田友梨香)

■ 不安+ワクワク=???

 私は初めて高校生とチームを組み、自分がチームの最高学年として、大学生が自分しかいないチームで提案活動を行います。これまではチームの先輩や同期に頼ることもできましたが、今回そうはいきません。この先の困難を想像するとかなり不安ですが、同時にワクワクもしています。なぜなら、今回の講義で自分の変化を感じられたからです。

 ディスカッションでは、いかにメンバーの高校生たちが意見を出しやすい場をつくるかというところに意識を向けて取り組みました。普段であれば自分のことに精一杯で無意識にメンバーに頼っていたかもしれませんが、たった一度のディスカッションで自分の意識に変化が感じられました。不安とワクワクの先で何か答えが見つかるよう、真剣に取り組んでいきます。

(総合政策学部2年 村田康輔)

 【四日市南高校との産高大連携に携わる学生のコメント】

HP連携講義に参加する大学生たち (四日市南).jpg
四日市南高校で連携講義に参加する坂田ゼミ生

■ 自分の役割

 私は昨年もこの講義に参加し、先輩とチームを組みました。しかし今年は同じチームにゼミ生がいないので、私が高校生をリードしなければなりません。私は、自分の役割を意識して活動することを決めました。

 初回の講義では、高校生も緊張しているせいか、私が皆に話を振らなければなかなか会話が弾みませんでした。

 私は大学生としての役割として、議論が盛り上がらない時は積極的に私から話を振ったり、高校生が課題に直面した時には、高校生では思いつかないような視点から物事を考え、アドバイスをしたいと考えています。

 この産高大連携講義で自分の役割を意識しながら活動し、また日頃のゼミ活動でも自分の役割を常に意識して活動していきます。

(総合政策学部3年 西野未花)

■ 刺激し合う活動

「産高大連携講義」の第1回目は高校生との初めての顔合わせでした。

 このプロジェクトに取り組む高校生は立候補によって選ばれているため、初めから積極的に発言する高校生や自分の考えがはっきりしている前向きな高校生が何人もいました。その姿に私自身も刺激を受け、これからの活動もより一層努力していきたいと思いました。

 また、高校生たちは次回までの課題を自分一人の力だけでなく、周りの人にアイデアをもらっても良いという条件に驚いていました。この活動を通して、私たち大学生が日頃行っている「チームで最大限の成果を出す」ということを高校生に少しでも感じてもらい、私たち大学生は高校生からエネルギッシュな考えや柔軟な発想を学びたいと思っています。

 お互いが成長しながらより良い提案にできるようこれから高校生と一緒に頑張っていきたいと思います。

(総合政策学部3年 山田治雄)

■ 反省を生かして

 初回講義はチームの高校生とグループワークを通して交流を深めました。

 高校生から緊張している様子がひしひしと伝わってきたため、積極的に声をかけていくなどしてチームの雰囲気が良くなるよう努めると、徐々にチーム内の雰囲気が和んでいき活発な話し合いをすることができました。交流する中で高校生との大学生の価値観の違いをあらゆる場面で感じることができ、自分にとっても貴重な学びになりました。

 今回のチームでは大学生が私一人のため、チームを率先して引っ張っていく必要があります。不安はありますが、私は同講義に参加するのは2回目のため、前回の反省を生かしてより良い提案ができるように全力を尽くします。

(総合政策学部3年 永田愛日)

 ※関連ページもご覧下さい。

 総合政策学部坂田隆文ゼミHP (http://www.sakataseminar.jp/

 井村屋株式会社 (https://www.imuraya.co.jp/

 三重県立津西高校 (http://www.tsunishi.jp/

 三重県立四日市南高校 (http://www.4nan.jp/02_educationcontents/experience/experience201710-3.html

 過去の取り組みについては (https://nc.chukyo-u.ac.jp/sankangaku/vol4.html

2019/09/24

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