●プラン名「シェアグリーン」【努力賞】
柳沢栄作(4年)、冨永翔太 石田安紗美(3年)、金子和紀(2年)

 私達は、農業上級者(シニア)と農業初心者(若者)の貸し農園シェアを促進する、マッチングサービス「シェアグリーン」の提案をしました。ここでの貸し農園は、耕作放棄地を利用したものとします。

シェアグリーン

 このプランを考えるにあたり以下2点に着目しました。1点目は、若者の貸し農園利用に関する課題です。近年、家庭菜園が若者に人気があることを知りました。しかし、農作物を育てることができる貸し農園の利用者は大半が60歳以上となっており、若者の利用者は非常に少ないという現状があります。若者にヒアリングを行ったところ、貸し農園を利用しない理由は、農業の知識不足や忙しい等の理由が挙げられ、これを解決できれば若者は貸し農園を利用するのではないかと考えました。

 2点目は、名古屋市のヒートアイランド現象という社会問題です。名古屋市は、宅地化によりヒートアイランド現象が助長されています。これを食い止めるには、緑を増やす取り組みが必要であり、我々は年々増加している耕作放棄地という土地を有効活用できるのではないかと考えました。

 上記にある若者の課題は、貸し農園を農業上級者とシェアすることで解消できます。農業上級者は60歳以上のシニアが多く、このような人には若い世代と交流したい欲求と、知識を教えたい欲求があることが分かりました。貸し農園をシェアすることにより、農業上級者(シニア)のニーズも満たせるため、マッチングの実現は可能であると考えました。

 また私達は実際に、市民農園や市役所といった多くの場所にヒアリング調査を行ったことが、受賞に結びついたと思います。実際に足を運んで調査をするということの大切さを学ぶことができました。

(総合政策学部3年 冨永 翔太)

シェアグリーン

2012/12/18

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