スポーツ科学部生ら110人が医療スタッフボランティア
「マラソンフェスティバル ナゴヤ 愛知」で心肺蘇生やAEDによる救命活動

 「マラソンフェスティバル ナゴヤ 愛知」(3月11日)に、体育学部の倉持ゼミの学生、スポーツ科学部スポーツ健康科学科の1年生、陸上競技部の1年生、トレーナーサークルの学生など、総勢110人が医療スタッフボランティアのBasic Life Support隊(BLS隊)として参加しました。BLS隊の役割は、レース中に異変が起きたランナーを心肺蘇生やAEDによって救命するというものです。

 この大会は昨年までの名古屋国際女子マラソンと名古屋市民マラソンをひとつにしたもので、フルマラソンの部に女性のみで1万5千人、ハーフ・10kmの部に1万5千人、計3万人のランナーが出場しました。本番に備えて愛知医科大学の救命救急センターから講師の方をお呼びし、心肺蘇生の仕方やAEDの使い方、当日の救護本部との連絡の仕方など細かく指導していただきました。

 私はスポーツ健康科学科でスポーツトレーナーの勉強をしながら、陸上競技部で学生トレーナーとして活動しているので、授業や部活動で得た知識を生かしたいと思い参加しました。陸上部のトレーナーとして救護を行うこともあるのですが、これほど大きな規模の大会は初めてで、圧倒されることが多く、大会当日は緊張しました。

 「MEDICAL」と書かれたユニフォームを着ている以上、ランナーは様々な助けを求めてきます。その場ですぐ対応しきれず、困ることもありました。トレーナーの授業で「準備が大切」であると学びました。常に心・知識・技術の準備をして、万が一のことを想定し、構えておくことが重要なのだと改めて感じました。メディカルのユニフォームを着ることの責任の重さも感じました。

 陸上部のトレーナーとして活動したり机の上で勉強したりしているだけでは気付くことのできない、規模の大きい大会だからこそわかる現場の雰囲気、救護の仕方、選手が求めていることに気付くことができたのが何よりの収穫でした。私のスポーツトレーナーの勉強はまだまだ始まったばかりです。この大会を通して経験したことを今後のトレーナー活動や勉強に生かし、立派なトレーナーになるためにこれからも頑張っていこうと思います。

 (スポーツ科学部スポーツ健康科学科2年 長尾 茉珠)


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2012/05/07

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