情報メディア工学科2年の大竹杏奈さんが学生奨励賞
情報処理学会50周年記念全国大会での研究発表が認められ受賞

  情報理工学部情報メディア工学科2年の大竹杏奈さんが、3月9日~11日に開催された情報処理学会創立50周年記念全国大会で、学生奨励賞を受賞した。学生奨励賞は座長裁量で各学生セッションにつき1人が選ばれるローカルアワードで、大竹さんは研究テーマ「クーポン情報の多メディア配信による地域活性化モデルの提案」の発表によりこの賞を受賞した。


■発表論文「クーポン情報の多メディア配信による地域活性化モデルの提案」

  私が発表した研究テーマは、クーポンをPC、携帯電話、紙、データ放送(デジタルサイネージ)などの様々なメディアに配信することで、地域内外の人々にその地域への観光を促す、観光振興による地域活性化モデルの提案である。
  地域の活性化において観光は重要な要素であるが、観光は居住地域や年齢の異なる様々な層を対象とするため、単一メディアによる情報配信でそれらすべての層をカバーすることは困難である。また、クーポンは広告的側面が強いために即時性が求められるケースも存在する。そこで、複数のメディアを用いることでそれらの層をカバーし、店舗経営者などの情報提供者による直接的な情報配信により即時性を実現する、ワンソース・マルチユースのクーポン配信システムを構築した。

 

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■奨励賞を受賞して

  共同で研究をさせていただいている瀬戸市の久野秀幸さんら学外の方との話し合いへの参加や、学会発表のための資料作りや発表練習など、研究を進めていく中でいろいろと学べたことは貴重な体験となった。
  2年生という若さでの学生奨励賞の受賞は、日頃よりご指導いただく宮崎慎也教授、山田雅之准教授、遠藤守准教授、中貴俊助手、また、学会発表に向けてサポートしてくださった名古屋大学大学院生の浦正広さん(2005年メディア科学科卒)をはじめとした宮崎、山田、遠藤研究室の諸先輩方のお力添えなしには成し得なかったことであり、心から感謝している。
  残り2年間の学生生活において、この結果を励みに、また、今回学んだことを活かして様々なことに積極的に取り組んでいきたい。

(情報理工学部情報メディア工学科2年・大竹 杏奈)

2010/04/02

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