総合政策学部坂田隆文ゼミ 中日ドラゴンズに対してファン拡大のための施策提案

 総合政策学部坂田ゼミ(担当:坂田隆文教授)は7月15日、中日ドラゴンズの広報部長及び広報課長を招いて、「中日ドラゴンズが名古屋市民にもっと親しみをもってもらうにはどうすれば良いか」というテーマをもとに、ファン拡大のための施策提案を行いました。これは坂田ゼミが半年近くかけて行った活動で、ゼミ生が5つのチームに分かれ、質疑も含めて3時間以上の時間をかけての報告会を行いました。

 

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学生の報告の様子

 

 提案された内容はドラゴンズのプロモーション面に関するものや新商品企画、さらには既存のマーケティング活動の問題点を指摘したものまで様々でした。
 来校された球団の方からは、「皆さんのご提案は、ファンの皆様のため、球団の成長のために大切に使わせていただきたい」「非常に参考になる意見もあり、会社に持ち帰って関係部署に伝えたい」「こんな見方もあるのだと我々も勉強になりました」といった好意的なコメントも随所で得ることができ、学生たちは半年にわたった活動の成果を報告することで多くの学びを得ることができました。

 

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学生の提案資料

 

■ 広い視点を持つことの大切さ

 この活動の中で、私は視野を広く持つことの大切さを改めて学ぶことができました。私たちは当初、今回ドラゴンズさんから与えられた「ドラゴンズを名古屋市民に身近に感じてもらうために」というテーマを、まだドラゴンズファンではない人を対象にしなければならないと自分達で決めつけてしまっていました。そのため、考える提案の難易度がとても上がってしまいました。しかし、既存ファンでも日常生活にドラゴンズが溶け込むほどまでは身近でないという点に着目し提案を進めていったことで、活動が順調に進行しました。
 実際に、最終報告会ではドラゴンズの方々にもこの着眼点は良いと褒めていただけました。また、この活動をさせて頂いたことで、今までドラゴンズをあまり身近に感じることができていなかった私もドラゴンズを身近に感じるようになりました。
 今回感じた広い視点を持つことの大切さを忘れず、今後のゼミ活動や他の場でも活かしていきます。

(総合政策学部 2年 長島真帆)

■ 自分自身が楽しむこと

 この活動では自分達が楽しむことの大切さを身をもって感じました。私のチームは当初、行き詰まることが多かったです。そのため、提案にブレが生じたり活動を楽しめなくなったりしていました。しかし、坂田先生に「もっと楽しみなさい」とアドバイスをいただき、今までの自分の言動を反省しました。発案者である自分達の想いがない提案では、相手に提案の良さを伝えることができるはずがありません。
 「自分達がワクワクできる提案をする」ということを意識するようになってから、「私たちの提案を聞いてほしい」という想いが強く芽生えるようになりました。気持ちが変化したことで、それまでとは違い、何か行き詰まったことがあっても、もっと良い提案になるのではないかとプラスに捉えることに繋がり、活動に取り組み続けることが出来ました。

 

(総合政策学部 2年 小金丸未来)

■ 囚われていた考え方

 私は今回のプロジェクトを通して、原点に戻る大切さを学びました。提案を進めていく際に求められることは内容を具体的にしていくことです。そのため、私はとにかく先のことを考える必要があるという思い込みに囚われていました。
 私たちは提案の話し合いを重ねるにつれ、軸がブレていくのを感じていました。しかし進めるしかないという思い込みから迷走状態に陥っていました。そこから、先生にアドバイスをいただき、一旦原点に戻って考えてみるということをしてみました。それにより、自分たちのチームが本当は何を提案したいのか、何を提案することにこだわりたいのかということを思い出すことができ、方向性を定めることができました。先に進むことだけが大切なのではなく、時には原点に戻るという大切さを学ぶことができました。

(総合政策学部 2年 日比希彩)

■ 主観を客観に変えることの難しさ

 私のチームには「提案自体に自信はあるものの言語化ができていない」という大きな課題がありました。若者のInstagramの使い方や写真の撮り方など、自分達の何気ない行動をドラゴンズの方に対し伝えることは非常に難しく、日々悩みました。
 そこで私たちは、中間報告会以上に根拠となるデータを用いたり、若者の写真を撮るきっかけや流れについて丁寧な説明を加えたりと、「共感は得られなくてもいいから、100%理解してもらえるプレゼンをしよう」と考えました。
 本番では、プレゼン内容はほとんど理解して頂けましたが、その根幹にある「これの何が良いの?」という、親世代が自然に持つ感想に対し上手く説明ができず、伝えたいことを100%理解してもらうことが叶いませんでした。
 普段から客観的にロジックを立てるトレーニングを行っていますが、時にはそれが主観的だとしても自分達の言葉で具体的にその良さをアピールすることが求められます。今回のような悔しい想いをしないよう、今後は客観的なロジックに加え、自分達の主観的な想いをもっと具体的に説明するトレーニングを積んでいきたいと思います。

(総合政策学部 3年 竹内萌恵)

【関連ホームページ】

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坂田隆文ゼミHP  http://www.sakataseminar.jp/

中間報告の様子 https://www.chukyo-u.ac.jp/achievement/news/2022/05/020853.html

2022/07/20

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