総合政策学部坂田隆文ゼミ 起業家育成プロジェクト"Tongali"主催「アイデアピッチコンテスト」で優秀賞、企業賞(SMBC日興証券賞、三菱商事賞、野村證券賞)を受賞

 総合政策学部坂田隆文教授のゼミ生は11月15日、名古屋大学など東海地区の大学による起業家育成プロジェクト"Tongali"が主催する「アイデアピッチコンテスト」に出場し、優秀賞(Tongali賞)および企業賞(SMBC日興証券賞、三菱商事賞、野村証券賞)を受賞した。

 本大会は東海地区(愛知県・岐阜県・三重県)の大学および大阪大学・熊本大学の学部生・大学院生・ポストドクターを対象として、自らが温めているアイデアや解決したい課題などを発表し、実現を目指すマインドの醸成を目的としたコンテストで、坂田ゼミからは2チームが参加。10月31日の予選会を通過し、両チームともに11月15日の本選(オンライン開催)で優秀賞を受賞した。

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オンラインでプレゼンテーションする様子

 予選は他にも名古屋大学や名古屋工業大学、熊本大学、事業構想大学院大学、岐阜大学など15のチームが通過し、そのうち坂田ゼミ2チームを含む5チームが優秀賞として表彰された。

 坂田ゼミの2チームはそれぞれ、企業への商品企画提案を行ったビジネスプランと西尾市の観光振興を目的としたプランを提案。名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部本部長を審査委員長とする5人の審査員による審査を受けた。

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予選会に参加した坂田ゼミ生

【学生のコメント】

■発表者としての責任

 今回のコンテストではプレゼンテーション力が審査基準に入っており、私は当日の発表者だったためとても緊張しました。チームメンバーや、提案内容にご協力いただいている株式会社五合の、今までの努力や商品にかける熱意が自分の発表次第で伝わらなくなってしまうかもしれないという思いがありました。特に、オンラインでの発表は初めてだったので、前日までzoomなどのオンラインツールでメンバーに付き合ってもらい何度も練習しました。

 当日の発表では、審査員が驚いたり、拍手したりとリアクションをしてくださる姿を見ることができ、今回のコンテストで賞をいただけたことは私にとって自信となりました。今後は提案した商品の販売に向け活動していきます。

 また、他に予選を通過した他大学の学生の発表を聞き、自分の発表の反省点が見つかるのはもちろん、アイデアの着眼点にも驚かされました。このコンテストへの参加で得られた多くのことを自分の糧にし、今後の活動に活かしていきます。

(総合政策学部3年 加藤真彩)

■ 考えて行動することの重要性

 アイデアピッチコンテストは、3分間という短い時間でzoomを使ったオンラインで行われるコンテストだったため、今まで参加した大会とは違うことばかりでした。

 まず、自分たちが伝えたいこと、審査員の方に知っていただきたいことを3分間という短い時間内にいかにまとめるかが難しく、審査基準を熟読したり、さまざまな人から意見をいただいたりと自分なりに方法を探りました。また、オンラインのコンテストということで、回線が混み合うこと、普段のプレゼンテーションよりも表情が見えることから、これまでの発表よりゆっくり話すことや、資料をアニメーションの無いものにすること、笑顔で話すことなどチーム内で意見を出しました。さまざまな意見を取り入れた発表方法で大会に臨むことができたため、賞をいただくことができたのだと思います。

 今回このコンテストに参加し、賞をいただいたことで、自分なりに考え、行動することの重要性を学ぶことができました。ただ資料を作る、ただ発表するだけでなく、この場合はどのようなことに気をつけて資料を作るべきか、プレゼンするべきかということをこれからの活動でも常に考え行動していきます。

(総合政策学部2年 佐合奏)

■ 無数の感謝と無限の成長

 今回のコンテストを通して、私は数えきれないほどの感謝の気持ちを持ちました。チームを引っ張ってくれたリーダー、一緒に頑張ろうという雰囲気をもち続けてくれたメンバー、協力してくださった関係者の皆さん、熱心に指導してくださった坂田教授、辛くなった時に応援してくれた家族。振り返ると感謝の思いでいっぱいです。

 しかし、感謝の気持ちは単に口先だけで伝えれば終わりではなく、私が今回の経験を最大限活かし、今後も成長していくことで恩返ししていけるのだと思っています。その意味では、感謝する気持ち以上に成長しようという思いが強くなったのが今回のコンテストでした。

私はこれからもゼミ活動を初めとした大学での学びを通して成長していきたいと思います。卒業するまでの間に、今の自分では果たせない結果を出して「協力して良かった」、「応援して良かった」と思ってもらえるようになることが今の私の目標です。

(総合政策学部2年 中野由唯)

■事前準備の大切さ

 アイデアピッチコンテストの本選に出場するにあたり、私が一番苦労した点は、3分間という短い発表時間の中で、審査員の方々や聴講者に伝えたいことを伝えられる資料を作成することです。どのようにしたら私たちが提案する商品の良さや、商品にかける熱意を伝えられるかについて何度も考えました。

 私たちは企業への提案を商品化するまでに3139案もの案を出したり、1000案以上のネーミングを考えたりとさまざまな努力をしました。発表で伝えたいことがたくさんある分、資料の作り始めの段階では、多くの情報が羅列されているだけの発表資料となっていました。しかし、ゼミ内で何度も指摘やアドバイスをしあい、提案のストーリー性を考えることや、「本当に伝えたいことは何なのか」を明確にするなど、ブラッシュアップを重ねていくことで、最終的には短い時間でも聞き手に伝わるプレゼンテーション資料を作ることができました。

 今回コンテストで賞をいただけたのは、準備でたくさん時間をかけ、何度も試行錯誤を重ね、完璧なプレゼンテーションが出来るように努力できたことが要因として挙げられると考えています。今後の活動でも、この経験を活かし取り組んでいきます。

(総合政策学部2年 徳永夏鈴)

関連サイト

 坂田隆文ゼミ(http://www.sakataseminar.jp/

 株式会社五合(http://www.gogoh.jp/

 愛知県西尾市(https://www.city.nishio.aichi.jp/

 アイデアピッチコンテスト(https://tongali.net/pitch-contest2020/

2020/11/19

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