総合政策学部坂田隆文ゼミとNEXCO中日本が企画立案に関する合同勉強会を実施

 総合政策学部坂田隆文ゼミの学生10人が2月27日、NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)会議室において、同社社員の皆さんと合同勉強会を実施した。これは「企画立案手法を学びたい」という同社の思いと、「学外にも学びの場を広げたい」という坂田ゼミ学生の思いが一致したことで実現したイベントで、企業人9人と学生10人が3時間にわたって企画立案の初歩的な考え方から実践的なテクニックにまでディスカッションする場となった。

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 冒頭で社員・学生間で自己紹介をもとにしたアイスブレイクが行われたあと、坂田教授による「企画立案の基礎・基本」と題した講義が行われ、「高速道路にあるものとないもの」、「高速道路にあれば良いサービス」をともに考える機会が設けられた。

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 中日本高速道路(株)経営企画部松井部長は「坂田ゼミには向上心が高く意欲的な学生が多く、一緒に議論できたことが刺激になった」、「今後サービスエリアで実現できる企画を学生さんたちにも考えていってもらいたい」と感想を述べた。また他の社員の方からは、「会社のメンバーだけでアイデア出しをするよりも学生の皆さんの柔らかい頭で考えていただいた意見に『なるほど』と思わされるところがあって、異業種の方や年代の違う方との交流は大事だと改めて感じました」という評価があった。

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  ■ 活躍できる人になるために

 私は、この勉強会で活躍されている社会人の共通点を2つ学ぶことができました。
 1つ目は、「面白さ・楽しさ」をモットーに仕事をしていることです。学生である私にとっては、仕事は「辛いもの・大変なもの」と思い込んでいました。しかし、社会人の方々とお話をさせていただくと、「大変なことをどう楽しみ、社会のために面白い工夫ができるかを考えながら仕事をしている」とお聞きし、社会で活躍するためには、作業ではなく、自分で考え、楽しみながら行動することが大切であると感じました。
 2つ目は、責任を持つことです。社会人の方々とお話をさせていただく中で、「自分が考えた選択が間違っていても、その方法を選択した自分に責任がある」とお話をいただき、私の学生生活の中での責任は、会社での責任に比べるとちっぽけなものだと思いました。だからこそ、今のうちから自分の選択に責任を強く持ち、失敗を繰り返してもめげずに生活をしていきたいです。
 今回の貴重な機会で学んだことを忘れず、社会で活躍できる人に成長できるように今後の活動も全力で取り組んでいきます。

 総合政策学部 山田治雄

 ■ 学びの深い勉強

 私にとって今回の勉強会は、一言で表すなら学びの多い経験でした。企画立案や提案の仕方について教えていただき、その中で私は「想像力を高めるためには物事を複眼的に見ることが重要」という先生の言葉に感銘を受けました。日常の「当たり前」を鵜呑みにせず疑い、想像力を高めていきます。
 また、勉強会の中で私たち坂田ゼミ生と社会人の方々の混合グループで意見を交わし合う時間を設けたいただき、社会人の方々の貴重な意見を聞くことができました。そこで、大きな学びを得ることができ、非常に価値のある経験になりました。
 このような学びの多い勉強会に参加させていただき、大学生活の中でなかなか関わることができない社会人の方々と交流させていただくことは、決して当たり前のことではありません。
 このような貴重な場を設けてくださった先生に感謝をし、勉強会で学んだことを今後の活動に活かしていきます。

総合政策学部 加藤彩奈

 ■ 常識にとらわれないことの難しさ

 今回、私は初めて企業の方との勉強会に参加させて頂きました。社会人の方々のお話を聞く中で、学生との考え方の違いを知りました。
 今回自己紹介に加えて、自分の大切にしている言葉、大切にしていない言葉をそれぞれ3つ選び話し合いを行いました。私たちのグループでは社会人の方と学生で同じ言葉を反対の言葉として選んでおり、考え方の違いに驚かされました。
 また、講義では常識にとらわれない想像力を持つための練習をしました。家の中に無いもの、高速道路に無いものを思いつくだけ挙げよという問いに対して私は"あるもの"という問いより答えが少なくなってしまいました。しかし、実際全体で考えてみれば"あるもの"の方が少ないはずで、時代を経て今はないもの、海外にはあるが日本にはないものという考え方を用いたりして、"ないもの"は無限に出せるのだと教わりました。
 私は知らないうちに自分の中の常識に当てはめて狭く考えてしまっていたと気付きました。改めて、無いものを考える、作り出す難しさを感じました。私たちは今、商品提案のプロジェクトに携わっています。今回学んだことを生かし自分の常識にとらわれない、様々な視点からアイデアを出せるようにしたいです。

総合政策学部 加藤真彩

 ■ 社会人と学生の違い

 この勉強会を通して学生と社会人との違いを感じました。勉強会の中で自分が大切にしている言葉と大切にしていない言葉を交流した際に、学生の中に社会のためにと思ってアルバイトをしていないという意見がありました。私も同じように考えます。しかし、社会人の方にとって社会に貢献することは仕事をするやりがいであり、これはそういった経験をされた方にしかわからないことだと思うので、この点は社会人と学生の違いだと思いました。
 また、仕事を楽しむために自分がやりたいことを自分から動くようにしているという企業の方のお話を聞き、これまで生きてきた中で、自分から楽しむために行動したことがどれだけあっただろうかと考えた時にほとんど無いなと思いました。高校生までは与えられる中で生活してきましたが、大学は学びたい、楽しみたい、このように考えた時に、そう思うならそのためにはどうしたら良いのかを考え取捨選択することが求められます。
 今までの受け身の姿勢から能動的な姿勢をもつことが大切だと感じました。今回の得た学びを今後の生活に生かしていきたいと思います。

総合政策学部 山川七々華

2019/03/04

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