総合政策学部坂田隆文ゼミ/富士通・豊川信用金庫との「知財活用新商品開発最終発表会」を開催

 総合政策学部・坂田隆文教授ゼミは11月17日、富士通・豊川信用金庫との「知財活用新商品開発」の最終発表会を行った。

 これは、富士通が保有している休眠特許(商品化されていない未使用の特許)を利用して、学生の発想力で新商品を考案し、自治体、豊川信用金庫と連携して物づくりの推進に取り組むものであり、大学生たちは約半年かけてチームごとのアイデアを練り上げた。

 発表会には富士通、豊川信用金庫の他に愛知県産業労働部の方などにご参加いただき、「とても可能性のある提案だった」、「世の中の流れをとらえていて良かった」、「(商品化の)実現までのハードルはそれほど高くないのではないか」といった意見をいただいた。

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企業の皆さんに発表する坂田ゼミ生

■行動することの大切さ

 私はこのプロジェクトを通して、行動することの大切さを強く感じました。自分が思っているだけでは相手には伝わらず、それをどう行動して伝えていくかを学べた意味のある活動でした。

 このプロジェクトに取り組んだ約半年間、実際に自分で足を運んで調査をしたり、企画案に関係のある企業の方に連絡を取って直接意見をいただきに行ったりしました。企業の方からの貴重なご意見をもらうことで、より案を深めることができ、そのことが案への自信にも繋がりました。

 そして今回の最終発表会では、自分で行動して得た情報を踏まえて発表することで、実際に「社会人へのヒアリングがこの案の説得力になっている」と言っていただき、企業の方により納得してもらうことができました。

 自分で行動することで得られたことがたくさんあり、この企画を通して行動力の大切さを再認識することができました。これからも、いかに行動できるかを自分の中に限界を決めずに活動していきます。

(総合政策学部2年 岩本佳央理)

■学生目線と企業目線の差

 今回企業の方々に、私たちが約半年考えてきた案を発表させていただき感じたことは、直接意見をいただける場のありがたさです。今回のような、企業の方々を前に私たちの考えてきた案を発表することは、滅多になく貴重な場です。企業の方々から直接案についてのご質問やご意見をいただけるため、「形にしやすい」「使いたい」といった意見もいただけたことは、とても嬉しく思います。私たちが考えてきた案をお褒めいただき、そして「使いたい」などと言っていただけると今まで頑張って考え続けてきてよかったと思うことができました。私たちだけで考えていると、これ以上ないという所まで案を詰めたつもりでも、いざ発表をして企業目線の意見をいただくと、私たちの案はまだまだ詰めが甘くもっと考えなければならないことが多々ありました。

 企画提案を行うことは、簡単ではありません。考えることも多く、案を限界まで詰めることができたと思っても、企業の方のご意見をいただくと自分の考えがまだまだ甘いと痛感することが多々ありました。今回このような機会に参加させていただき、経験を積むことができ、以前より成長できたと思います。今回学ばせていただいたことを活かし今後の活動に繋げていきます。

(総合政策学部2年 尾﨑美憂)

■学びを通じて得た楽しさ

 知財活用新商品開発プロジェクトを通じ、商品企画の難しさを痛感すると同時に、商品企画の面白さを肌で感じました。

 私たちのチームは、学生をターゲットにした商品を提案しました。そのため、「学生間での流行」や「学生が欲しいもの」などを30代、40代の発表を聞いてくださる企業の方々にイメージして頂くにはどうしたらいいのかと試行錯誤しました。そこで、152人の学生男女にアンケートを行い、学生の生の声をたくさん集めてきました。その努力が実り、発表を聞いて頂いた企業の方々に「学生ならではのアイデアで斬新で面白い。商品の魅力も伝わった」との評価を頂けて、とても嬉しかったです。さらに、「商品化の可能性も見込める」との意見も頂き、モチベーションも上がりました。

 しかし、まだまだ改善できる点が見つかりました。著作権の問題や、類似品との差別化などを改善し、「売れる」という強い説得力を持たせることが必要であったと感じました。商品企画は容易ではありませんが、厳しさの中でも商品を考えることへのワクワクする気持ちが薄れることはありませんでした。今後の活動でも、学びの中での楽しさを大切にし、妥協せずに取り組んでいきます。

(総合政策学部2年 鈴木くるみ)

 ※坂田隆文ゼミHPもご覧ください。

来賓者からの質問に回答する坂田ゼミ生-hp.jpg
来賓者からの質問に回答する坂田ゼミ生

2017/11/24

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