社会つながりプロジェクト

2022-09-10
○研修第3日目
[宮古島フイールドワーク]

研修第3日目は、宮古島の在住の山田光さんの案内のもと久松地区→佐良浜地区→地下ダム資料館→東平安名崎→マンゴー農家アグリファームの順に散策や見学を行いました。

最初に訪れた久松地区には、ラムサール条約で守られている綺麗な入り江があり、宮古島独特の習わしが多く残っている地区でした。また、久松五勇志士顕彰碑や太平洋戦争時に作られた機関銃壕の跡など、戦争遺跡が現存する地区でもありました。

(久松機関銃壕)

太平洋戦争時にアメリカ軍の上陸を迎え撃つために作られたもの。宮古島にはこういった戦争遺跡が多く残っているが、最近ではリゾート開発などで取り壊されてしまっていることが多いという。

久松地区の後、伊良部島へ移動し伊良部島大橋を眺めた後、伊良部島の佐良浜地区へ移動し散策を行いました。佐良浜地区の特徴として、塩害対策として民家がそれぞれ色鮮やかなにペンキで塗られており、住民の多くが池間島から移住してできた地区でもあるため、写真のように佐良浜地区にある御嶽からは池間島が一直線に見えるようになっているなど池間島と関係がある文化が残っている地区でした。また、遠洋漁業で栄えた地区でもあるため、美味しい海の幸を食べることができました。

(命根御嶽から池間島を眺めている様子)

佐良浜地区の次に我々は地下ダム資料館への見学に向かいました。地下ダムとは、宮古島の地下にある水源を海に流失させずに堰き止め利用するために造られたもので世界でも珍しいダムの一つです。地下ダム資料館では、地下ダムの構造や、建設するための掘削機などが展示されていました。また、施設の外には実際の地下ダムをみることができる展示もありました。見学の中で、地下ダムが建設されてから宮古島の生活が劇的に変化したことが分かり、この地下ダムが現在の宮古島の生活を大きく支えていることが分かりました。

(地下ダムの構造を見学している様子)

地下ダム資料館見学後、我々は東平安名崎を訪れました。東平安名崎は、宮古島の最東端にあり、海に突きだした長さ約2km、幅200mほどの岬で、日本都市公園百景のひとつにも選ばれています。学生の多くが、岬の先にある灯台に登ったのですが、台風の影響からとても風が強く吹いていました。

研修第3日の最後に、一日ガイドをしてくださった山田さんがご家族で経営されているマンゴー農園アグリファームの見学をさせて頂きました。農園では、マンゴーの作り方や特徴、アグリファームで行われている取り組みなどのお話を聞かせていただきました。また、見学後に冷凍マンゴー(収穫期は6月)をいただけたのですが、とても甘く美味しかったです。


海外博物館研修2022@宮古島

コロナの影響で3年ぶりの海外博物館研修、海の向こうではありますが、国内、沖縄県宮古島にて実施しました。研修先での活動を学生が紹介します。