社会つながりプロジェクト

2022-09-09
○研修第2日目
[宮古市総合博物館での研修と平良綾道地区の散策]

研修第2日目は、まず宮古市総合博物館での研修から始まりました。宮古市総合博物館では、宮古島の自然・歴史・民俗・美術を扱う総合博物館で、各展示室にはそれぞれの分野ごとの資料が展示されていました。特に印象に残った展示は、宮古島のお祭りである「パーントゥ」の展示で、写真のように独特の衣装がとても特徴的でインパクトがすごかったです。

研修では、最初に学芸員さんから宮古市総合博物館についての紹介と収蔵庫・燻蒸室の見学をさせて頂きました。収蔵庫の見学中、学芸員さんが宮古市総合博物館での収蔵について「宮古島の気候が資料に大きな影響を与えてしまうので、資料の状態をしっかり保つためには特別な対策が必要」とおっしゃっており、博物館があるその地域の気候ごとに対応することも資料の状態を保つ上で大切ことだと分かりました。

(収蔵庫見学中…学芸員さんのお話を真剣に聞いています)

館の見学後、宮古市総合博物館で収集された資料の整理のお手伝いをさせて頂きました。今回お手伝いさせて頂いた作業は、分類されていない資料を保存場所から取り出し、資料の状態を確認しながら資料を綺麗にした後カメラで撮影し、保存場所へ戻すまでの作業です。今回の作業は、収集した資料の状態や資料の分類を把握するために大切な作業でした。宮古島の炎天下の中、真剣に2時間ほど作業を行いました。作業を通して、収集した資料を管理していくためには多くの工程が必要であると実感させていただきました。

(資料整理の作業の様子)

宮古市総合博物館での研修が終了後、学芸員さんの案内のもと平良綾道地区の散策へ出かけました。

この散策では、宮古島の独特な文化の一つである御嶽や宮古島で権力を持っていた仲宗根家に関する遺跡、宮古島の人々の生活に関わっていた人頭石や大和井など見ることができ、宮古島の文化・歴史をしることができました。特に大和井は、水が今のようなに自由に使うことが出来なかった時代に、宮古島の人々が毎日水を汲むために使用されていたもので、宮古島での暮らしと水の関係が分かる遺跡でした。

(平良綾道地区での散策の様子…学芸員さんから解説を聞いています。なかなか聞くことできないことを知ることができました)

(大和井(ヤマトガー)と呼ばれている井戸 写真は役人など上級階層専用のもので石積みの構造がとても印象的でした。)


海外博物館研修2022@宮古島

コロナの影響で3年ぶりの海外博物館研修、海の向こうではありますが、国内、沖縄県宮古島にて実施しました。研修先での活動を学生が紹介します。