経済学部の吉野裕介准教授、第12回経済学史学会研究奨励賞を受賞
『ハイエクの経済思想:自由な社会の未来像』

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 2015年5月30日、経済学部吉野裕介准教授が、第12回経済学史学会研究奨励賞を受賞しました。この賞は、若い世代の会員による経済学史、社会・経済思想史研究の活発化と発展に資するために設けられたもので、40歳以下の若手研究者の著作と論文が対象です。審査の結果、吉野准教授の著作『ハイエクの経済思想:自由な社会の未来像』(勁草書房、2014年)が著作を対象とする本賞のひとつとして選出されました。

 吉野准教授は、20世紀の自由主義経済思想家フリードリッヒ・ハイエクの経済思想を、スタンフォード大学フーバー研究所の資料調査をもとに、「自生的秩序」と「文化的進化」からなる一貫した視点で、新しいハイエク像として描きました。同書では、さらにこの解釈を発展させ、「開かれた政府」「参加型社会」「知識の豊かさ」を重視する、次代の自由社会を構想しています。

 吉野准教授は、「このたびは栄えある経済学史学会の学会賞をいただき、まことに光栄に存じます。本学の経済学史担当として着任しはや一年が過ぎましたが、本学の学生たちに経済学史や経済思想史のおもしろさを伝えていけるよう、研究者としても教育者としても、今後もたゆまず精進します」と喜びを述べています。

2015/06/01

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