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社会つながりプロジェクト
- 2019-10-23
特別企画展「金栗四三とその時代」展示 - 現代社会学部国際文化専攻の4年生2名が、中京大学スポーツミュージアム特別企画展「日本マラソンの父金栗四三」を企画・制作・展示しました。
新たにオープンした中京大学スポーツミュージアムの最奥部には、「知の饗宴としてのスポーツ」というコーナーがあります。ここは、学生や教員がスポーツに関する研究成果を表現する場所です。開館記念の第1回特別企画展では、NHK大河ドラマ『いだてん』の主人公である金栗四三氏を中心に、日本のオリンピック初参加から1940年の幻の東京大会までを取り上げました。企画・制作には、現代社会学部国際文化専攻4年、亀井ゼミの高良健太、横地健吾があたりました。二人は学芸員課程の履修者でもあり、大学で学んだ博物館に関わるスキルを用いて、展示解説の原稿を書き、パワーポイントでレイアウトし、展示パネルを制作しています。
展示企画のそもそもの発端は、「体力 気力 努力」としたためられたこの扁額がスポーツ科学部のスポーツ博物館準備室に保管されていたことにあります。学芸員課程履修生は博物館実習の一部で、スポーツ科学部(かつては体育学部)がおよそ30年前から博物館設置の準備のために収集・保管してきたさまざまなスポーツ関連資料、大学史関連資料を整理していく作業を行っています。その過程で、2019年のNHK大河ドラマの主人公となっている金栗四三氏が、座右の銘としていた言葉を揮毫し本学創設者の梅村清明氏に贈ったものであることを知り、話題性もあることから展示が企画されました。
展示では金栗四三氏の業績紹介をメインとしながら、日本のオリンピック参加黎明期の様子を伝えることを試みました。1932年ロサンゼルス大会で水泳800mリレーで金メダルを獲得した豊田久吉氏の遺族から寄贈を受けた記念の優勝杯、1936年ベルリン大会の様子をもとに金栗四三が監修した『運動競技とオリムピック事情』、1940年東京大会招致のために国際オリンピック委員会の委員たちに配布された日本を紹介する貴重な写真アルバム、オリンピック観戦のために来日する外国人向けの英文の観光パンフレットなど、戦前の様子をうかがうことのできる資料を展示しました。
中京大学スポーツミュージアムサポートプロジェクト
2019年10月開館のスポーツミュージアムの展示や運営をサポートし、地域につながった大学博物館づくりを目指す
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