情報科学研究科の山本清高さんがIEEE名古屋支部学生奨励賞
エレキベースの演奏音を楽譜に書き起こす技術開発で

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授賞式でIEEE名古屋支部長から
賞状を受け取る山本さん

 情報科学研究科情報科学専攻修士1年の山本清高さんが、IEEE名古屋支部学生奨励賞を受賞し、1月20日にその授賞式がおこなわれました。9月28、29日に名古屋工業大学で開催された平成27年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会でおこなった研究発表「発音時刻の直交性を考慮したNMFによるエレキベースの音高・発音時刻推定」に対するものです。

■研究内容

 私の研究は、エレキベースの演奏音から各音の高さと長さを推定し、楽譜として書き起こすための技術開発です。従来からあるNMF(非負値行列因子分解法)という方法にエレキベースの演奏特徴を考慮した制約を加えて最適化することで、推定精度を向上させるというものです。

 大学院に入学した4月からNMFという最新の技術に取り組みました。最初は難解な数式の理解に苦しみましたが、先生方との議論の中で新しい方法を思いつき、上手く機能し、さらにこの様な賞を頂けたのは本当にうれしい限りです。まだまだやりたい事は沢山あるので、今後も頑張ります。

(情報科学研究科情報科学専攻修士1年 山本清高)

■指導教員の目加田慶人教授のコメント

 NMFという最新技術は、私の主な研究分野であるパターン認識と、共同で山本君を指導する村田晴美助教が得意とする信号処理の両分野で注目されていますが、それに新しい考え方を導入できたことは、山本君の頑張りがあればこそです。今後も3人で議論を重ねてより高度な問題に挑戦していきます。

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(左から)目加田教授、山本さん、村田助教

2016/02/09

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