経済学部内田ゼミ、山田ゼミ生が「WEST論文研究発表会」で政策提言
経済学というツールを用い問題意識を社会に提示

 経済学部の内田ゼミ、山田ゼミの中から2班が11月23日・24日の2日間にわたり同志社大学で開催された「WEST論文研究発表会」に参加しました。全部で20大学80班が出場し、内田ゼミは「小水力発電における諸問題 ~利用者の望む小水力発電の提言~」、山田ゼミは、「愛知のフードツーリズム ~産業連関分析を通して~」をテーマに政策提言を発表しました。

 「WEST論文研究発表会」は、関西圏を中心とした大学が参加する全国規模の論文研究発表会で、発表会名の「WEST」とは、“We Evolve Student’s Tomorrow”の略称で学生の未来をより良いものにするという意味が込められています。沢山の社会問題が取り巻く現在において、大学生だからこそできる政策提言を経済学というツールを用いて、論文という形で発表することが可能なのがWEST論文研究発表会です。学生達が“問題意識”を持てるように支援を行い、またその“問題意識”を社会に投げかけられる場を設けることを目的としています。

 

◆「愛知のフードツーリズム ~産業連関分析を通して~」(山田ゼミ)

「WEST論文研究発表会」で政策提言

 私たち山田ゼミの6人は「愛知のフードツーリズム ~産業連関分析を通して~」という研究テーマを設定し、発表を行いました。愛知県が製造業に依存した産業構造にあることに着目して愛知県の偏った産業構造を打開し、さらなる活性化をもたらす新たな産業として観光産業に焦点を当てました。その中で、全国の観光消費の内訳から“食”の消費額が大きいということを調べ、“食”を活かした政策提言を行いました。

 論文とPowerPointを作成する上で、ほとんど毎日図書館のラーニングスクエアで分析と話し合いをしていました。また、行き詰まった時は経済学部の教授のもとへ質問をしに行き、アドバイスをもとに更に議論を進めました。私たちがこのようにWESTに積極的に取り組むことができたのは、一緒に食事をしたり、自分のことを話したりすることで全員とのコミュニケーションが図れ、チーム全体の雰囲気が良くなったことがきっかけだと思います。

「WEST論文研究発表会」で政策提言

 当日は表彰対象となる上位5位のチームには選ばれませんでしたが、落ち着いて且つ楽しんで発表することができ、論文・プレゼン共に高い評価をいただきました。

 約半年間取り組んできましたが、メンバー全員が揃うことが難しいときもあり、意識の統一と情報の共有に大変苦労しました。それぞれ他にもやるべきことを抱えており、取り組む時間が限られる中で、どのように最高のものを作り上げていくか。これは今後、社会に出ていくうえで克服しなければならない課題でもあります。

(経済学部3年 上田 光輪子)

2014/03/27

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