法学部古川ゼミ3年が「なぜ日中は対立するのか~共存への提言~」テーマに発表
11大学14ゼミ約200人が参加の「第35回名古屋国際関係合同ゼミナール」

古川ゼミ集合写真 発表中の古川ゼミ生

 

 2013年度、私たち法学部古川ゼミ3年12人は、「なぜ日中は対立するのか~共存への提言~」というテーマで、日中関係の研究を約半年間続けてきました。日中関係に関心を持ったのは、尖閣諸島沖での漁船衝突事故や中国内における日本企業への反日デモなどが連日メディアで報道されていたからです。そこで、私たちは日中関係についてアンケート、経済、外交、人的交流の4つの角度から研究した結果、「草の根も含めた日中間の人的交流を増加させればお互いの国のイメージが改善されるのではないか」という結論に至りました。

 12月8日に金城学院大学、愛知大学、愛知県立大学、中京大学、名古屋大学、南山大学、名古屋市立大学、京都女子大学、神戸大学、札幌大学、龍谷大学、広島大学(11大学14ゼミ約200人)の国際関係を研究する学生や教員などが中京大学名古屋キャンパス2号館241教室に集まり、第35回名古屋国際関係合同ゼミナールが開催されました。その中で、私たちは上記の研究成果を発表しました。

 このテーマを調べていくうちに、自分たちが考えているよりも日中両国の主張には大きな隔たりがあること、反日教育による中国人の日本に対する印象の悪さ、日中間の政治対立が経済関係にまで影響を与える深刻な問題であること、そしてマスコミによる日本人の中国人に対する偏見があることなどに気付きました。そのため、現状の日中政治関係が急激な改善を望めない現状では、安易に解決策を提言するのが難しいと考え、まずは双方がマスコミによる偏見をできるだけなくすために、身近な草の根交流も含めた人的交流の増加の必要性を示しました。

 このように、困難もありましたが、約半年間同じテーマについて研究をしたことで、ゼミのメンバーとの協調性を実感することが出来ましたし、合同ゼミナールでは他大学のゼミでも日中関係が取り上げられていたこともあり、私たちの解決策を再検討する機会を持つこともできました。これらの貴重な経験を今後の就職活動や4年次の個々の卒業論文に活かしていくつもりです。

(法学部3年 水谷 悠人)

2014/01/06

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