経済学部内田ゼミ、山田ゼミの3グループが「WEST論文研究発表会」で政策提言
テーマは「生活保護率変化の要因分解 ~受給者減少に向けて~」

発表する山田ゼミの学生たち

発表する山田ゼミの学生たち

 経済学部の内田ゼミ、山田ゼミの2ゼミ3グループが11月24・25日の2日間にわたって開催された「WEST論文研究発表会」(会場:同志社大学)に参加しました。関西圏の大学が中心に参加している、全国規模の論文発表会です。全部で18大学72グループ出場しました。

 私たち山田ゼミ8名は11月24-25日同志社大学において開催されたWEST論文研究発表会に参加し、「生活保護率変化の要因分解 ~受給者減少に向けて~」というテーマで研究報告を行いました。WEST論文研究発表会は、経済社会の諸問題に対する学生の考え方を経済学というツールを用いて、論文という形で政策提言をするものです。社会に対する問題意識と、参加学生の資質を高めようとする目的があります。私たちは、生活保護の不正受給や、近年生活保護率が上昇傾向にあることに関心があり、このテーマを選びました。生活保護制度のことや、生活保護の受給状況はどのようになっているのかを調べて分析し、これらを踏まえた上で政策提言を行いました。

 政策提言に関して、私たちは就労を促し、自立を支援することに着目し、3点の政策を提案しました。1点目は社会福祉事務所の公務員が、生活保護受給者が何に支出しているか把握することで、不正受給者を減らすことを目的とした「生活扶助支給者の全支出のレシート提示義務化」。2点目は生活保護受給者の貯蓄を促し、生活保護受給から脱却した後も自立できるようにすることを目的とした「生活扶助過剰支給分の貯蓄」。3点目は就労・自立支援を促すことを目的とした「ハローワーク訪問義務化」というものを挙げました。政策提言には、「実現の可能性」「オリジナリティ」「政策のメリット・デメリットについて」「論文全体の一貫性」という4つのポイントがあり、これらのポイントを踏まえて上記の政策を考えました。

 論文の評価として、表彰対象の上位5チームに選ばれることはできませんでした。しかし専門家の方からは「よく分析している」「独自性のある政策提言」と講評していただきました。

(経済学部3年・山下 友望)

 

研究発表会に参加したメンバー

研究発表会に参加したメンバー(前列中央は山田教授)

2013/01/24

  • 記事を共有