情報理工学部情報システム工学科4年の久野雅人さん、加藤健太さん
日本医用画像工学会大会CADコンテストで優勝

 7月30日から8月1日にかけて金沢で開催された第34回日本医用画像工学会大会に行われたCAD(Computer-aided Diagnosis)コンテストにおいて、情報理工学部情報システム工学科4年生の久野雅人さん(目加田研究室)と加藤健太さん(道満研究室)のチームが優勝しました。

 

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(後列左から)道満講師、目加田教授、
(前列左から)加藤さん、久野さん

■コンテスト内容
 私たちが優勝したコンテストは、医用画像のパターン認識技術向上と研究者間の交流を目指したコンテストで、年3回の合同勉強会を経て夏の学会での課題に取り組むものです。今年のテーマは去年と同様に「3次元腹部CT像への肝腫瘍の埋め込み」でした。パターン認識の性能を向上させるために必要な学習用画像を自動生成するもので、今年は「実際の患者の画像」と参加者が作った「疑似的な病気の画像」とを多くの医師が採点するという形式でした。2人で手分けしてアルゴリズムを考えて、締切ぎりぎりまで頑張りました。その結果優勝できたことは驚きとともに、自信にもなりました。大学も残り半年となりましたが、もっと頑張ってよいものに仕上げたいです。

(情報理工学部情報システム工学科4年 久野雅人)

 

■指導教員の目加田慶人教授のコメント
 2人が開発した手法は、がんのような発生頻度が低くてもリスクが高い病気をコンピュータにより検出するためには欠かせない技術です。研究室としては3年間、彼らは2年間この問題に取り組んだ結果が優勝となり、大変喜ばしいと思います。彼らが進学せずに就職してしまうのは大変残念ですが、改良への意欲と締切との間でストレスがかかるコンテストをクリアできた自信をもって活躍できると思います。

2015/10/01

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