知能メカトロニクスワークショップで秋月秀一さん(情報科学研究科)が優秀講演賞
受賞発表名「Global Reference Frame:平面的な形状のための3Dオリエンテーションを用いた表面凹凸密度に依存しない位置姿勢推定」

秋月さん

 大学院情報科学研究科博士後期課程1年の秋月秀一さん(橋本研究室、指導教員:橋本学教授)が、7月13日に、第19回知能メカトロニクスワークショップ(iMec2014)にて、優秀講演賞を受賞しました。

 同賞は、画像処理・センシング・メカトロニクス研究において特に優秀な発表をおこなった若手研究者に贈られるものであり、本年度は全国からの発表全46件の中から、優秀講演賞3名が選ばれました。

 受賞発表名は、「Global Reference Frame:平面的な形状のための3Dオリエンテーションを用いた表面凹凸密度に依存しない位置姿勢推定」。秋月さんが所属する橋本研究室の橋本学教授の指導を受けて開発した技術は、いま世の中でたいへん注目されている高性能ロボットの知覚機能に関するものであり、対象物体の位置や姿勢を高速かつ高信頼に認識する画期的な技術です。物体形状をマクロ的に捉える斬新な発想と、実現場にもすぐに適用できる高い実用性を達成できた点が評価されました。

●「優秀講演賞を受賞して」 
 この技術は、工場での組み立て作業に従事するロボットアームや、家庭内の自立生活をアシストする生活支援ロボットに不可欠な、対象物を正確に見分ける「眼」に関するものです。ロボットが扱う部品や家庭内のモノの多くは平面で構成されていることに注目し、この情報を利用した新しい対象物の認識方法を考案しました。

 効果の高いプレゼンテーションのために、今回の発表ではデモ動画の作成に注力しました。

 発表前日までデモ動画を作成した甲斐もあり、非常に良いものができたと思います。今回の受賞はこの点の評価も高かったのではないかと感じています。これからも、研究自体の完成度だけでなく、品質の高いプレゼンができるよう、取り組みたいと思います。

(情報科学研究科情報認知科学専攻博士後期課程1年 秋月 秀一)

●指導教員の橋本学教授のコメント
 秋月さんが自らの博士研究をきわめるべく、日々研究に没頭している真剣味に満ちた姿を見ていましたので、指導教員としても今回の受賞はたいへんよろこばしく感じています。次は活躍の場を世界に移すべく、さらなる飛躍を期待しています。

2014/07/25

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