秋月秀一さん(機械情報3)
動的画像処理実利用化ワークショップ(DIA2011)で研究奨励賞

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研究奨励賞を獲得した
秋月秀一さん

  情報理工学部機械情報工学科3年の秋月秀一さんが、3月3日に徳島市で開催された「動的画像処理実利用化ワークショップ(DIA2011)」で研究奨励賞を獲得しました。

  同賞は、画像処理の実用化に関する研究において特に優れた業績をあげた若手研究者に贈られるもので、今年度は日本全国から応募された80件を超える論文の中から数10人の専門家による厳正な審査を経て、3人が選ばれました。

  受賞論文名は「相対濃度の共起発生確率に着目したテクスチャレス画像の高速マッチング」。秋月さんが所属するゼミの橋本学教授の指導を受けて開発した画像処理アルゴリズムは、濃度共起確率マッチング法という、これまでにないまったく新しい原理に基づく技術で、さまざまな形の対象物を安定に認識するものです。近年普及がめざましい3次元カメラの画像は模様(テクスチャ)が少なく、画像処理しにくいという問題点がありましたが、これを独自のアイデアで解決し、知能ロボットの高度化に大きく貢献した点が認められました。

  秋月さんは、「3年生の春から1年間このテーマに取り組んできました。実験がうまくいかずに悩んだ時期もありましたが、先生の指導やゼミの仲間たちの暖かい励ましを受けてアルゴリズムの改良を繰り返した結果、実用的な性能を達成できました。成果が大学や企業の人に認められてうれしいです。これからはさらに研鑽を積み、卒業論文や修士論文に高めていきたいです」と話しています。

2011/03/18

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