この授業では、最初に、地方分権及び道州制の議論に関する基礎知識を学んだ後に、愛知県庁・名古屋市役所・三重県庁で実際に地方分権や道州制に関する業務を担当する講師が、それぞれの所管する政策領域の現状と課題に関する講義を行いました。その後、一部の履修者には発表の機会を設けることにより、授業内容に関する理解を深めました。(なお、講師のご所属は授業当時のものです。)
10月6日(14:55~16:25)
岐阜県・長野県・静岡県と接しながらも過疎地域である三河山村地域に関する施策を理解するために、愛知県地域振興部地域政策課山村振興室の山田幸治さんに、三河山村地域及び「あいち山村振興ビジョン」及び同ビジョンに基づく施策の現状と課題に関してお話しいただきました。
10月13日(14:55~16:25)
地方分権時代の愛知県財政に関する理解を深めるために、愛知県総務部財政課の林全宏さんに、財政の機能と役割、愛知県財政の現状、そして地方分権改革と地方財政に関してお話しいただきました。なお、財政面における地方分権の問題点として、法人事業税の一部国税化が取り上げられました。
10月20日(14:55~16:25)
愛知県における地方分権の取組に対する理解を深めるために、愛知県知事政策局企画課の長屋徹さんに、地方分権に関する議論の必要性、日本における地方分権改革の流れ、主な改革項目の現状と課題に関してお話しいただきました。
10月27日(14:55~16:25)
道州制に関する愛知県の取組に関する理解を深めるために、愛知県知事政策局企画課の森田利洋さんに、道州制議論の現況、道州制のイメージ、愛知県における地方分権改革の推進体制及び取組、そして「中京都」をめぐる議論に関してお話しいただきました。
10月27日(16:40~18:10)
現在の名古屋市の主要政策として、その制度化に向けて試験的に実施されている「地域委員会制度」に関する理解を深めるために、名古屋市総務局地域委員会制度準備担当部の澤博さんに、地域委員会制度の概要、制度の私的実施の現状及び実施に伴う課題に関してお話しいただきました。
11月10日(14:55~16:25・16:40~18:10)
名古屋市の地方分権および道州制に関する取組に関する理解を深めるために、名古屋市総務局企画部大都市・広域行政推進室の齊藤俊宏さんに、地域主権(地方分権)改革の概要及びその経緯、指定都市と大都市制度、そして道州制に関して、具体的事例を交えながら、お話しいただきました。
11月17日(14:55~16:25)
名古屋市の区役所改革に関する理解を深めるために、名古屋市東区企画経理室の伊藤葉子さんに、基礎自治体の役割、住民自治に関して、学区連絡協議会における住民自治や東区役所における市民目線での窓口レイアウト変更などの具体的事例を交えながらお話しいただきました。
2012年1月19日(14:55~16:25)
三重県の県境を越える交流・連携の推進に関する理解を深めるために、三重県政策部企画室の山川豊さんに、三重県の広域連携(中部及び近畿との連携)、関西広域連合に対する三重県の考え方、地方分権改革に対する三重県の姿勢に関してお話しいただきました。
本授業ではまた履修者による発表会も行いました。発表会では、上記の授業を踏まえ、履修者による「山村振興施策」、「愛知県・名古屋市の地方分権改革」、「地域委員会制度」などに関する報告及びその報告を踏まえた履修者間の意見交換が行われました。
12月15日(14:55~16:25)
12月22日(14:55~16:25)