コミュニティ学専攻
定量調査フィールドワークとは

地域の野球文化をテーマに、現代社会調査プロジェクトは進行する
社会調査実習の一環としてスタート
このプロジェクトは社会調査実習の一環として2006年4月に中日ドラゴンズ球団とナゴヤドームの協力を得て始まった。「名古屋圏におけるプロ野球文化」という学術的な目的と、球団側の「ドラゴンズ人気を維持・発展させるための基礎調査」として、球場を訪れた野球ファンを対象にアンケートを実施してきた。学生は、その準備からアンケート調査、データの集計、分析、報告までを実際に経験し、社会調査の一貫した流れを学んでいく。
実践を通して社会調査の流れをつかむ
調査当日までに学生たちは、その目的や内容、調査手法を理解するため、事前の勉強会や現地視察を重ねてきた。アンケート内容はもちろん、意見を引き出しやすい質問方法なども検討。さらに、中日ドラゴンズの選手への事前ヒアリングや、調査当日を想定したシミュレーションを実施。あいさつやマナーのチェックなども入念に行ってきた。
調査、分析、そしてプレゼンテーション
調査当日は総勢150名学生がナゴヤドームに集結。社会調査に対する興味をもつ学生もいれば、野球文化に関心のある学生も。また、「社会調査士」の資格取得を視野に参加した学生もいる。3時間に及ぶ実地調査の結果、集められたアンケート用紙は段ボール箱に収まりきれないほど。それを大学に持ち帰り、分析担当のゼミの学生が調査項目ごとに分析をすすめていった。そして球団に対する分析結果の発表も学生自身が行う。球団にとってこの調査は多くの経営判断に直結する重要なもの。それだけに厳しい質問も跳ぶ。プレゼン用の資料づくりのために徹夜を続けてきた学生たちも、改めてそのことに気づく。この貴重な体験は、新たにプロジェクトに参加する学生たちに受け継がれていく。
■プロジェクトの流れ
調査企画説明 |
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勉強会・現地視察 |
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質問事項の検討・リハーサル・マナーの確認 |
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現地調査実施 |
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調査資料の分析方針決定 |
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集計・分析 経過調査 |
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報告書作成 |
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中日ドラゴンズ球団本社でのプレゼンテーション |