連携講座「手作りアンテナで気象衛星写真をキャッチしよう!」 工学部教員と学生らが小学生に手ほどき

 名古屋市科学館と中京大学人工知能高等研究所の共催で4年目となる連携講座が、9月10日(土)15時より名古屋市科学館で開催された。定員の6倍の希望があり、当選した16組の小学生親子が 手作りアンテナで気象衛星ノア(NOAA)からの電波受信に挑戦した。

 冒頭、輿水大和人工知能高等研究所長が「JAXA(宇宙航空研究開発機構)で人工衛星の設計・開発に関わってきた先生方と一緒に、人工衛星からの電波を手作りアンテナでキャッチして下さい」と挨拶した。

 村中崇信准教授とスタッフ学生が人工衛星、電波、天気画像をとる仕組みについて説明、子どもたちはスタッフ学生のサポートを受けながら、受信アンテナの組立てとラジオの組立てを行った。

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衛星からの写真を見ながら説明する村中准教授

 その後、学習室から屋上の「星の広場」へ移動し、気象衛星からの電波受信の「実験」を行った。参加チームを2グループに分け、Aグループはノア15号、Bグループはノア18号からの電波を受信。衛星が上空にさしかかった頃からビープ音が聞こえ始め、スタッフ学生の指導を受けながらアンテナの調整を行った。

 数分で気象衛星は日本上空を通過するため、アンテナの角度を調整しながら追尾しなければならず、鮮明な衛星写真の取得は困難。参加した小学4年生は「毎日天気予報を見ていますが、こんなに大変だったとは知りませんでした。今日、身にしみてわかりました」、保護者は「子どもと楽しく過ごせました」と語った。参加者は受信アンテナとラジオ、三脚を大事に抱えながら、帰路についた。

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小学生と衛星にむけアンテナを調整する学生


 

2016/09/13

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