連携講座「タブレットで風をあやつろう!」(名古屋市科学館共催)
工学部教員と学生が小学生ら30人に科学の面白さ伝える

 

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アシスタントの学生の指示を受け、作業をする小学生  ブレッドボードに配線をする小学生

  

 本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館は9月12日、小学生対象の講座「タブレットで風をあやつろう!」を開催した。2倍を超える応募者の中から30人の親子が参加し、風車による発電やタブレットでの扇風機制御に挑戦した。

 

 最初に電子工作で回路を組み、うちわで扇風機をあおいで発電をおこなった。次にタブレットからの遠隔操作にも挑戦した。最後にタブレットから扇風機に命令を送って風の強弱や、フルカラーLEDの発光・発熱の状態をコントロールさせた。山田雅之・工学部教授、宮崎慎也・工学部教授や中貴俊・工学部講師らの指導のほか工学部の学生13人も協力し、保護者や子どもたちをサポートした。

 

 回路の設計を一緒に担当した広田俊也さん(3年)は「中学生レベルの内容なので小学生の子どもたちに伝えるのは難しかった。理解してくれる子も多く、予想以上の出来だったが、伝える力が今後の課題と感じた。どのように物が動いているのかしくみを理解してほしい」と語った。沼田宗敏・人工知能高等研究所副所長は「最先端の技術を大学の教員と学ぼうと二年前から行っている。ぜひ教員や学生と最新の技術を学んでほしい」と期待を示した。

 子どもたちは教員やアシスタントの学生のサポートを受け、終始真剣に、そして楽しく講座を受講した。

 

 一昨年9月、本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館は、人工知能など情報科学分野の教育・研究活動を連携して実施するため、相互協力協定を締結した。今回の連携講座は、協定に基づいた市民向け講座「最高の科学技術を子どもたちに!-大学教授と学ぶものづくり-」として3年連続して実施された。

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タブレットで扇風機を制御 制御用のメニューをタブレット上で操作する小学生
   
   

2015/09/15

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