「学生にとって本当に良い授業とは何か」テーマに3教員と議論
中京大学学生FDスタッフ(SearCH)がシンポジウム開く

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学生からの質問に答えるパネリスト

 イベントを通じて、本学の学生に広く学生FD活動について知ってもらおうと、中京大学学生FDスタッフ(SearCH)が主催する、初の「学生FD SearCHシンポジウム01」が11月17日、センタービルのガレリアで開かれた。経済学部の鈴木崇児教授、国際教養学部の風間孝教授、埴淵知哉准教授の3人が「学生にとって本当に良い授業とは何か」について自身の見解を示し、SearCHメンバーとともに議論を交わした。今回のシンポジウムは本学の事務組織である中京大学FD委員会が後援している。

 FD委員会による「授業改善のためのアンケート」を受けて授業が改善していても、同じ授業を2回履修しないため、学生たち自身がそれを実感できる機会は少ない。今回のシンポジウムでは、最後の授業の後に書くアンケートがどう生かされているのか、SearCHメンバーや学生が広く説明を受けようと集まった。

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鈴木教授   風間教授 埴淵准教授 

 難易度について、座席でスライドが見づらいといった授業環境などへの意見や、意見がどう次回の授業にフィードバックされているかなどについて、教員が説明。授業の内容から出題するオンラインクイズを実施している風間教授は、「授業の内容を覚えているうちに解きたい」という意見を基に、出題する時間を早めるなどの改善を行ってきた。「『授業環境に関するアンケート 学生の皆さんからのコメント回答』としてホームページで公開するだけでなく、学期の冒頭で伝えると、学生たちにアンケートをする意味が伝わる」と述べた。

 埴淵准教授は、「授業が特別うまいから大学教員になったわけではなく、学生に教えながら教育について考えるので、教員にアドバイスするつもりでアンケートも書いてくれればいいと思う」と呼びかけた。

 鈴木教授は、「私が考える本当に良い授業とは、学生に学問の面白さへの気づきを与えるもの」とし、「授業アンケートは学生、教員、事務職員、理事会といった、中京大学全体のためにある」と話した。

 SearCH副代表の小山田藍さん(総合政策学部2年)は、「集まってくれた人は少なかったが、来てくれた学生が積極的に質問をしてくれたことに、手ごたえを感じている。SearCHの知名度を上げて、もっと多くの学生にFD活動の内容や、どんなことに取り組んでいるか興味を持ってもらえるよう改善していきたい」と語った。シンポジウムを聴講した齋藤公人さん(経済学部3年)は、「アンケートを基に、先生が学生のことを考えて授業内容や方法を改善したり試行錯誤しているという取り組みに好感を抱いた」と話している。

2014/11/19

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