中田友一名誉教授が世界の金平糖60点を寄贈
愛知菓子会館に「金平糖博物館」オープン

 中田友一名誉教授.jpg

 金平糖(コンペイトー)研究の第一人者である中田友一・本学名誉教授が、長年収集した研究資料を名古屋市西区の愛知菓子会館に寄贈し、同館内に「金平糖博物館」が設立された。展示されるのは、世界各国の金平糖のほか、江戸時代の広告版画「引き札」や成長過程の金平糖など約60点。6月21日にオープンセレモニーが開かれ、中田名誉教授による講演とともに展示物の説明も行われた。

 金平糖は、砂糖を原料に、表面に凹凸状の突起(角状)をもつ小球形の日本の菓子で、16世紀にポルトガルから伝わった。中田名誉教授は金平糖の角の伸び方を、専門の統計学から考察。今春の退職まで、研究室に金平糖博物館を設置し、約20年間にわたり金平糖の保存や情報発信を行ってきた。

 角のでき方を不思議に思い研究を始めたという中田名誉教授は、「16世紀から世界で愛されてきた金平糖をこれからも守っていきたい」と話している。

 同博物館(平日9-16時)の見学は要予約。問い合わせは同会館=052(561)3380。

2014/06/27

  • 記事を共有