電動自転車の実証実験もスタート
電気自動車に続く第2弾 豊田キャンパス

電動アシスト自転車に試乗する学生 浄水駅隣に設置されたステーション

電動アシスト自転車に試乗する学生

浄水駅隣に設置されたステーション

 本学は14日、ヤマハ発動機と連携して、学生と教職員有志が豊田キャンパスと名鉄豊田線浄水駅、愛知環状鉄道貝津駅間を、電動アシスト自転車に乗って移動する実証運用をスタートさせた。低炭素社会の実現を目指して、今年10月からトヨタ自動車と始めた超小型電気自動車による社会実験に続く第二弾。

 電動アシスト自転車は10台。浄水駅と貝津駅にある電気自動車のステーション脇に、電動アシスト自転車の駐輪・充電ができる場所も併設された。中京大学豊田キャンパス内でも、2か所の電気自動車のステーション脇に併設する予定で、現在工事を進めている。12月中旬には完成する見込みだ。それまでの約1か月間は、通常の自転車置き場を代替する。

 電動アシスト自転車の利用者は、現在小型電気自動車10台を共同利用(カーシェアリング)している約100人の学生・教職員に限定される。

 電気自動車と違って、予約の必要はない。会員はスマートフォン(多機能携帯電話)かパソコンで、利用可能な自転車があるか確認し、ステーションに行く。あらかじめ登録しておいたICカードなどを、ステーションに備え付けられたロッカーのカードリーダにタッチして、自転車のキーやバッテリーを取り出し、自転車にバッテリーを取り付ければ利用できる仕組だ。

 登録会員は駅のステーションにある電気自動車や電動アシスト自転車に乗り換るか、スクールバスを利用するか、移動手段の選択の幅が一段と広がる形になる。利用時間は電気自動車と同じく毎朝6時から午後10時まで。運用期間は約3年間。

 電動アシスト自転車に試乗した情報科学研究科1年、平田正保さんは「浄水駅付近は坂道が多いので、パワーの強い電動自転車があると助かる。大学へは電気自動車、喫茶店やちょっとした買い物には電動自転車とすみ分けて乗りたい」と話している。

 ヤマハ発動機やトヨタ自動車が参画する「豊田市低炭素システム実証推進協議会」では、時間帯や状況に応じて、学生や教職員がどのような移動手段を選択するのか、検証していく方針だ。

2012/11/14

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