教員紹介

教員紹介

中川由賀

中川 由賀(なかがわ ゆか)

職名 教授
専門分野 刑事法
研究テーマ 自動運転等の新技術に関する法規制及び法的責任
所属学会 日本刑法学会、国際交通安全学会、情報ネットワーク法学会
担当科目 刑法ⅡA(刑法各論)、刑法ⅡB(刑法各論)、先端研究講義Ⅲ-6、基本演習(2年生)、専門演習Ⅰ(3年生)、専門演習Ⅱ(4年生)、キャリア形成の基礎

経歴・学歴・委員歴

学歴:
慶應義塾大学法学部法律学科卒業

経歴:
1997年 最高裁判所司法研修所 司法修習生
1999年 検察庁 検事任官
2014年 検察庁 検事退官
2015年 中京大学法科大学院 専門教授
2015年 中京市民法律事務所 弁護士
2015年 岡谷鋼機株式会社 社外監査役(現任)
2017年 中川法律経営事務所 弁護士(現任)
2018年 名古屋大学 客員教授(現任)
2019年 中京大学法学部 教授(現任)
2020年 名古屋中小企業投資育成株式会社 取締役(現任)
2021年 矢作建設工業株式会社 社外取締役(現任)

委員歴:

2017年~2018年 経済産業省・国土交通省委託事業「平成29年高度な自動走行の社会実装に向けた研究開発・実証事業 自動走行の民事上の責任及び社会受容性に関する研究」模擬裁判WG委員
2020年~現在 警察庁・国土交通省 自動運転車事故調査委員会委員
2021年~現在 国土交通省 先進安全自動車推進検討会委員
2022年~2023年 経済産業省・国土交通省 自動運転移動・物流サービス社会実装WG委員

主要業績

著書 『自動運転と社会変革~法と保険』、商事法務、2019年、共著
『モビリティイノベーションシリーズ⑤ 自動運転』、コロナ社、2021年、共著
論文 「自動運転導入後の交通事故の法的責任の変容~刑事責任と民事責任のあり方の違い~」『中京LAWYER』 vol.25
「運転自動化システム導入に伴う法整備に向けた取組の現状~実験段階から実用段階へ~」『中京LAWYER』 vol.26 2017年
「自動運転に関するドライバー及びメーカーの刑事責任~自動運転の導入に伴って生じる問題と今後のあるべき方向性~」『中京LAWYER』 vol.27 2017年
「自動運転レベル3及び4における運転者の道路交通法上の義務と交通事故時の刑事責任」『中京LAWYER』 vol.30 2019年
「自動運転車に関する刑事実務的問題点」
『罪と罰』日本刑事政策研究会 第56巻第2号 2019年3月
「法の視点から見たこれからの点検整備・車検制度のあり方」『自動車技術』 2019年
「道路交通法及び道路運送車両法の改正を踏まえたレベル3自動運転車の交通事故の刑事責任に関する考察」『中京LAWYER』vol.32,2020年
「具体的事故事例分析を通じた自動運転車の交通事故に関する刑事責任の研究①~遠隔型自動運転システムにおける自動運行装置作動中及び遠隔操作中の事故」『中京法学』,2020年
「具体的事故事例分析を通じた自動運転車の交通事故に関する刑事責任の研究②~運転支援者(レベル2)の事故」『中京法学』55巻合併号,2021年
「自動運転移動サービスの継続的な事業化に向けた法的課題~安全性と採算性の両立のために」『中京LAWYER』vol.34,2021年
「自動運転に関する法的問題⑴~自動運転車は事故回避・円滑交通のために交通ルールを違反することが許されるのか~」『研修』881号,2021年
「自動運転に関する法的問題⑵~自動運転車は事故回避・円滑交通のために交通ルールを違反することが許されるのか~」『研修』882号,2021年
「公道実証実験の事故事例分析を通じた今後の刑事実務的課題の検討~主に証拠の収集・分析及び事実認定について~」『中京LAWYER』vol.36,2022年
「具体的事故事例分析を通じた自動運転車の交通事故に関する刑事責任の研究~総合的考察」『中京LAWYER』vol.38,2023年
講演・口頭発表等 「自動運転に関する刑事責任」交通安全環境研究所講演会 2018年6月
「研究・開発に係る刑事責任」明治大学自動運転社会総合研究所研究会 2018年9月
「自動運転を巡る法的責任」内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システムシンポジウム 2018年10月
「自動化システムと法制度」トヨタグループ向け講演会 2018年10月
「自動運転技術の現状と普及における法律問題」JST OPEA-RISTEX共同勉強会 2018年11月
「自動運転をめぐる法的責任」内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システムシンポジウム 2019年2月
「地域イノベーションにおけるゆっくり自動運転」名古屋大学COI人がつながる移動イノベーション拠点シンポジウム(クロストーク) 2019年3月
「自動運転車に関する刑事責任~レベル3・4のドライバー・メーカー関係者・交通サービス関係者の刑事責任~」日本刑法学会名古屋部会 2019年3月
「自動運転レベル3の運転操作引継ぎ時における運転者及び製造者の刑事責任」科学研究費補助金基盤研究(S)「人の認知・判断の特性を考慮した自動走行システムと法制度の設計」2019シンポジウム 2019年9月
「自動運転に関する法制度の現状と課題~道路交通法・道路運送車両法の改正を踏まえて~」検察官向け教養講義 2019年11月
「自動運転移動サービスの社会実装に向けた法的課題」名古屋大学COI 限定地域における自動運転移動サービスの社会実装に向けた法制度のあり方に関するシンポジウム 2019年11月
「自動運転に関する法制度の現状と課題」車載組み込みシステムフォーラム2020第34回次世代自動車公開シンポジウム 2020年1月
「自動運転移動サービスにおける自動運行装置作動中・遠隔操作中の事故の刑事責任」名古屋大学COI 自動運転の社会実装に伴う法律問題を考えるシンポジウム 2020年2月
「自動運転の社会実装に伴う法整備の現状と課題~道路交通法及び道路運送車両法の改正を踏まえて」日本交通化学学会学術講演会 2020年11月
「自動運転に関する法整備の現状」自動運転に関する法整備ウェビナー 2020年12月
「自動運転移動サービスの社会実装に向けた課題」名古屋大学COI連続ウェビナー人がつながる“移動”イノベーション 2020年12月
「名古屋大学COI 自動運転サービスの事業化のための法的課題」ITS推進フォーラム,2021年3月
「レベル2の運転支援車の事故の刑事責任と今後の課題」自動車技術会シンポジウム,2021年9月
「レベル4モビリティサービス導入に向けた法律的課題」ITS推進フォーラム,2022年3月
「自動運転車の具体的事故事例分析を通じた今後の刑事実務的課題」自動運転車の事故の法的責任に関するシンポジウム~交通事故の法的責任の調査・捜査はどう変わるか  2022年12月
“Current status of legislation related to automated vehicles in Japan” SHOW-COOL4 Webinar 2022年6月
“Current status of legislation related to automated vehicles in Japan” SIP-adus Workshop Breakout Session 2022年10月
その他 対談「新技術と法の未来~自動運転」『ジュリスト』1574号,2022年8月

教員からのメッセージ

学部生へのメッセージ

 社会においては,わかりやすい正解はありません。
 自分で課題を発見し,情報を入手・整理し,自らの頭で論理的に考え,自分の意見を相手にわかりやすく伝えて説得する能力が必要とされます。
 学生の皆さんには,社会に出た後に自分自身で正解を見つけながら活躍していけるよう,大学の4年間を通じて将来どのような進路に進んでも共通して要求されるスキルを身に着けてもらいたいと思います。
私は,そのためのサポートをしていきたいと思っています。

高校生・受験生へのメッセージ

 法学部で法律を学ぶことのメリットは,法学に関する知識が修得できることだけではなく,論理的思考力を修得できることです。
 論理的な思考力を基礎としてインプット・アウトプットできる能力は,皆さんが将来どのような道に進んでも役に立つはずです。

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