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教員紹介

保井健呉

保井 健呉(やすい けんご)

職名 講師
専門分野 国際法、国際人道法
研究テーマ 国際人道法上の手続的義務の研究
所属学会 世界法学会、国際法学会、国際安全保障学会、日本防衛学会
担当科目 国際法A・B、先端研究講義Ⅱ-4(国際法)、入門演習(1年生)、基本演習(2年生)、専門演習Ⅰ(3年生)

経歴・学歴

学歴
2012年3月 同志社大学法学部卒業
2014年3月 同志社大学大学院法学研究科博士(前期課程)修了
2019年3月 同志社大学大学院法学研究科博士(後期課程)修了(法学博士)

経歴
2019年4月~2021年3月 同志社大学 研究開発推進機構及び法学部 特別任用助手
2021年4月~2023年3月 同志社大学 法学部法学研究科 助教
2023年4月~現在 中京大学 法学部 講師

主要業績

論文 「電子戦の武力紛争法 : 電波電子戦の規律の概観」『同志社法学』75巻4号(2023年)
「武力紛争法上の「環境的考慮」の義務 : 攻撃の際の予防措置における環境損害防止のための「相当の注意」」『同志社法学』74巻6号(2022年)
「海戦法規の人道化―海上経済戦における展開―」『国際法外交雑誌』121巻1号(2022年)
「武力紛争における海洋生物多様性の保護:「場所本位アプローチ」に基づく可能性」『同志社法学』73巻3号(2021年)
「武力紛争法による武力紛争の影響からの自然環境保護の射程:民用物としての自然環境に対する保護の検討を中心に」『同志社法学』73巻1号(2021年)
「非国際的武力紛争における航行規制水域の設定と実施に関する法的枠組み」『同志社法学』72巻5号(2020年)
「非国際的武力紛争における海上での武力衝突に適用される法的パラダイムの研究」『同志社法学』72巻2号(2020年)
「現代国際法における海上輸送規制法の地位」『同志社法学』72巻1号(2020年)
「国際法下のROE(Rules of Engagement、交戦規則)―国際義務の観点からみた位置づけ―」『同志社法学』71巻7号(2020年)
「封鎖法上の均衡原則―武力紛争法体系における位置―」『同志社法学』71巻6号(2020年)
判例評釈 「パレスチナの国際刑事裁判所規程締約国としての地位と裁判所の管轄権―パレスチナに関する裁判所の場所的管轄権の第1予審裁判部による範囲決定(2021年2月5日)」『国際法研究』10号(2022年)
その他著作物
(書評)
「Yurika Ishii, Japanese Maritime Security and Law of the Sea (Brill/Nijhoff, 2021)」『国際安全保障』50巻2号(2022年)
その他著作物
(翻訳)
「2010年5月31日の船団に関する事件についての事務総長調査パネルの報告書」『同志社法学』67巻8号(2016年)(共訳)
その他著作物
(エキスパート・コメント)
「国際法における捕虜:ロシア・ウクライナ戦争をめぐって」国際法学会HP(2023年)

教員からのメッセージ

学部生へのメッセージ

国家で構成される国際社会の法が国際法です。国際法は国家に適用され、国家間関係を規律することから、身近な法ではないように思われるかもしれません。しかし、近年の例でいうと、紙ストローの導入やレジ袋の有料化に代表される脱プラスチックの流れなどは、廃棄物の国境を越えた移動を規律するバーゼル条約が、プラスチックの廃棄物をその適用対象に含めるように改正されたことと無関係ではありません。

国際法の定めたことが、身の回りの規制となって表れる。こうなると、近づきがたいように思われる国際法も、身近な法であるように感じてくるのではないでしょうか。皆さんには、ぜひとも国際法を履修することを通して、社会に対する視野を広めていただきたいと思います。

高校生・受験生へのメッセージ

様々なニュースや、高校、入試のための勉強において、国際法や様々な条約が言及されています。それでは、皆さんは、授業で覚えた国際法や条約が、実際にどのように機能しているのかまで知っているでしょうか?大学の講義では、どのような種類の国際法が、どのような内容を持っているかを学ぶだけではなく、その国際法や条約をどのように使い、何を達成することができるのかを、皆さん自身で、時には教員と共に考えていくところです。大変取り組みがいのあるワークです。ぜひ、一緒に取り組んでいきましょう!

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