大学近くにある農園が学びの場となる
2022年に中京大学に着任した中野先生の専門は文化人類学です。北西インドにあるタール砂漠地帯で伝統的に移動生活を営んできた人びとの生活について、現地でのフィールドワークを重ねて研究を続けています。中野ゼミでは、文化人類学の視点から、多様な文化的背景を持つ人たちがどのように交流し、共生していけるかというテーマについて、実践を通して考えていきます。
2年次春学期に準備ゼミがスタートし、秋学期から活動が本格化していく中野ゼミ。主な活動フィールドとなっているのは、大学近くにある「HOMIわいわい農園」です。2022年のゼミ開始当初は、南米出身の外国人の居住率が高いことで知られる豊田市の保見団地を訪れていました。それを通じて農園の会とつながったことから、このスタイルとなりました。会の代表である森賢一さんによると、農園のオープンは2023年1月で、本格的に農作業を始めたのはその年の4月から。農園の会員は現在30名ほどで、多くは第2・日曜日に集まって作業をしています。そして木曜日の午後、ゼミ生たちが農園にやって来ます。