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現代社会の課題解決
プロジェクト
SDGs Idea Forum 2020参加プロジェクト

名古屋市がSDGs 達成に向けて大学生のアイデアを募る
『SDGs IDEA FORUM 2020』への参加を通じて、
多様な問題と向き合います。

SDGsを労働問題や社会のあり方から考える

亀山ゼミでは『労働・産業の社会学』を研究課題としており、労働や仕事をテーマにグループごとの調査・研究活動を進めています。2年次には、様々な社会的課題について、フィールドワークなども交えて学習。3年次には、社会学の学びを基礎に課題解決型学習(Project-Based Learning )に取り組み、例年は企業が大学と提携して行う『企画体験型プログラム』に参加していました。新型コロナの影響でこれが中止となった2020年度は、名古屋市による『SDGs IDEA FORUM 2020』への参加を決めました。

『SDGs IDEA FORUM 2020』は、名古屋市にキャンパスを置く大学・短期大学の大学生から柔軟かつ革新的な発想を募り、地域課題の解決を目指すというコンテストです。亀山ゼミでは、国連の提唱するSDGs(持続可能な開発目標)を、労働・産業・社会の在り方を問い直すものとしてとらえ、主体的に問題解決に関わるきっかけとして取り組みます。

学生自身でチームを編成し、運営ルールを決める

授業や実習では、SDGsの基礎知識を学びながら、学生自らが課題を設定し、解決の道筋を提案していきます。まずは、貧困や教育格差、労働、ジェンダー、食品ロスや高齢者福祉など、SDGsに関連した諸課題を思いつくままにピックアップして、それらについて自由に意見を出し合いました。続いて、特に関心のあるいくつかの課題を模造紙に書き出し整理することによって、複数の課題が関連し合いながら大きな問題となっていることに気づきました。

気づきをもとに、自分たちが取り組むべき複数の課題を組み合わせたテーマを考えていきます。例えば、「女性活躍の推進がすすまない背景に、教育格差の問題もあるのでは」、「貧困問題の影響はメディア利用や文化面など多種多様では」など。その後、労働問題や教育格差に加え外国人との共生、地域のつながりづくりなどより興味・関心のあるテーマを設定し4グループに分かれ、学生同士で話し合って運営の方針や具体的な研究テーマを決めました。

Think critically, act creatively

学生たちはインターネットを経由して大学の学習管理システム(LMS)を活用、ゼミの時間以外にもアイデアをLMS上のボードに書き込み、意見交換を重ねています。亀山先生も各チームに有益な情報を提供しますが、具体的な指示はあえてしません。「このプロジェクトでは、学生自身が積極的に考え、自分たちで方法を決めて行動することに意義を置いています。こうした課題解決力は、就職活動や、社会人となってからも活かせるはずです」と亀山先生は言います。

「コンテストへの参加は、賞の獲得が目的ではなく、プロジェクトを通して自分たちの日常と地域、社会、地球規模の諸問題を具体的につなげて考え、行動する力を身につけることにあります。学生に期待するのは、Think critically, act creatively (批判的に考え、創造的に行動しよう)です」と語る亀山先生のもと、コンテストに向けて準備が進みます。