PICK UP!

中京大学スポーツミュージアム
サポートプロジェクト

豊田キャンパス内に2019年10月に開館した『中京大学スポーツミュージアム』。
学生たちが企画・展示を担当します。

100周年を前に、100のボールの企画展示

国際文化専攻では、博物館学を専攻の柱の1つとしています。文化人類学の分野から博物館学を指導する亀井先生は、中京大学スポーツミュージアムの設立に関わってきました。こうした経緯からミュージアムのオープン以降、亀井ゼミの3年生たちは、企画展の展示や運営サポートに携わっています。

2023年に梅村学園100周年を迎えるのを前に、最近では「多様性を考える」というテーマのもと、100のボールを一同に並べる企画展が開催され、好評でした。現在は、学生たちがこれに続く企画展の準備を進めています。ボールを用いるスポーツは数多くある中で、学生たちは、ネット越しにボールを打ち合う「テニス」に類するスポーツと、ボールを打って転がす「ゴルフ」に近いスポーツに着目しました。関連する100のボールを展示しながら、互いに関連しながらも多様であるスポーツの一端を紹介するのが、今回の企画意図です。

分類基準を自分たちで考え、定める

実際の企画展示までには、さまざまな準備が必要とされます。今回の企画展の準備は、ミュージアムのボールコレクションからどんな展示ができるかを考えることから始まりました。サッカーやバスケットボールのように世界に普及しているスポーツだけでなく、日本発祥のゲートボールのように世界的にはマイナーなスポーツもあります。学生たちは文献やインターネットを駆使して、多種多様なボールスポーツを検索し、互いの関係性を探ってリストアップしました。この作業を通じて初めて知ったスポーツもいくつかあります。

リストアップに続いては分類です。学生たちは、時にはそのスポーツの起源まで調べ、分類作業をしました。例えばバレーボールは、ラケットは使わないもののネットを挟んで球を打ち合うことからテニスに属するのではないか…そう想像した学生たちは実際にテニスがヒントとなっていることを確認しました。自分たちで分類基準を決め、それに沿って検討し、属性を定めていきます。

魅力的な展示とするため、表現方法を考え抜く

ミュージアムでは、見学者の興味をひく展示をすることが重要です。この日は、事前に考えた展示設計ラフをもとにボールを配置しました。展示スペースには限りがあるので、用意したボール資料の何を残して何を削るのか話し合い、展示位置を決めていきます。しかしまだ、完成ではありません。展示内容の説明を作成する必要があり、読みやすく、相手に伝わる文章を書く力が求められます。ふだん何気なく見てきたミュージアムの展示は、学芸員さんたちのデザイン・レイアウトや文章表現の工夫で成り立っていると再認識できます。

亀井先生はこのプロジェクトについて、「自分の知らないことを発見する喜びや比較を通して理解を深める楽しさに気づき、分類や展示を通じて自ら考える力を高められる」と言います。メッセージを見学者に伝えるために資料と文章を組み合わせる作業を通じて、情報伝達スキルも身につきます。それは何も博物館の学芸員だけでなく、どんな仕事でも役立つスキルであり、非常に実践的なプロジェクトです。


その他、様々なプロジェクトの状況を
「社会つながりプロジェクト」で更新しています。