出版物

教員の本:2007年

中国の労働組合と経営者・労働者の動向
中国の労働組合と経営者・労働者の動向

中京大学企業研究叢書・第12号

塚本 隆敏(総合政策学部教授)著

本書は、中国経済のあまり扱われていない問題、しかし今後かなり重要な研究テーマとなるであろう問題を取り上げている。内容は次のとおりである。
市場経済化があらゆる分野で進むなかで、中国の労働組合は何を目指しているのか、どんな活動を実践しているのか、労働組合員は何を求めているのか。「管制的な」労働組合から脱皮しつつあるその現状を調査・検討している。
中京大学企業研究所。2007年2月20日刊。228頁。

確かな学力を育む指導の研究
確かな学力を育む指導の研究
小松市立丸内中学校著

本書は、石川県・小松市立丸内中学校の2005年度、2006年度の実践研究をまとめたものである。
協同学習の原理をすべての学習指導場面に適用し、学習と評価の一体化に力を置いた研究である。義務教育では珍しい、学期ごとのシラバス作りも実践している。
日本協同教育学会。2007年2月10日刊。175頁。税込3,000円。

新訳 太平記を読む 第4巻・第5巻
新訳 太平記を読む 第4巻・第5巻
長谷川 端(文学部教授)著

「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤優氏が獄中で愛読し、現代社会に通じる情報と攻防の物語に驚嘆したという書物が『太平記』である。後醍醐天皇の倒幕の思いが楠木正成たちに波動し、さらに鎌倉幕府の中で警戒されていた足利高氏(尊氏)の謀反を呼びおこし、40年にわたる南北朝の動乱が始まる。本書は故安井久善氏(もと日本大学教授)との分担執筆で、原作の巻25以下巻40までを長谷川が訳している。『太平記』らしさの充満した混沌とした世界、天狗の跳梁する京都に生きた作者・編纂者はどのように平和を希求したのか、現代の眼で検証する価値はあろう。
おうふう。2007年1月27日刊。第4巻・204頁、第5巻・240頁。第4巻・第5巻共に本体2,800円。

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