中京大学国際学部

講師

栗田 真広KURITA Masahiro

プロフィール

学位   博士(法学)
所属   国際学科
出身校  一橋大学大学院法学研究科
専門分野 核兵器をめぐる問題、抑止理論、南アジアの安全保障、ウォーゲーム
研究室  名古屋学舎14号館216号室
担当科目
安全保障論、日本政治外交史、アジア国際政治など



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自己紹介

10年程、防衛省のシンクタンクである防衛研究所で研究員・教官として勤務した上で、大学教員になりました。その前は2年間、国会図書館の調査部門で、国会向けの調査・研究業務をしていました。
これまでの経験を活かしながら、今日の世界が直面している問題に対してどんな解決策があり得るかという問いを、学問的にきちんとした形で考えるにはどうしたらいいのかについて、伝えていけたらと思っています。


Qどんな研究をしているの?

A核兵器を持った国が、それをどのように活用しようとするのか、核兵器の存在は、国家間の紛争にどんな影響を与えるのか、といった点を、主に南アジアの核保有国であるパキスタン・インドを事例に研究しています。また最近は、国際政治の様々な局面での国家の行動や政策決定をロールプレイする、ウォーゲームと呼ばれる手法についても研究しています。


Q研究職のいいところは?

A自分の仕事の成果が目に見えやすいところ、でしょうか。

主な論文・著書

  • “The Deterrent Logic of Limited Nuclear Options: A Case Study of Pakistan,” Journal of Strategic Studies (2025), https://doi.org/10.1080/01402390.2025.2543864.
  • 「国際政治学における分析手法としてのウォーゲームの活用―実験的ウォーゲームの台頭とその活用をめぐる議論を中心として」『安全保障戦略研究』5巻2号(2025年3月)、21-38頁。
  • “How Far Away from Non-interference? A Case Study of China’s Development Initiative in Pakistan,” Journal of Contemporary China 31/134 (2022), 285-300, https://doi.org/10.1080/10670564.2021.1945740.
  • “China’s Kashmir Policy since the Mid-2010s: Ramifications of CPEC and India’s Kashmir Reorganization,” Asian Security 18/1 (2022), 56-74, https://doi.org/10.1080/14799855.2021.1978426.
  • 『核のリスクと地域紛争―インド・パキスタン紛争の危機と安定』(勁草書房、2018年)。

メッセージ

大学生の期間は、人生の中でも貴重な、「物の考え方をきちんと学べる機会」です。その後の人生で、大学で学んだ個別の知識を直接活かす機会は限られるとしても、何らかの問いに対して根拠をもって結論を導くにはどんなステップを踏まないといけないのか、という点についての理解は、卒業後どんな道に進むにせよ、とても重要になります。論文や研究書をたくさん読んで、周りの人たちと議論して、自分の考えをアウトプットする経験を積んでください。そのためのお手伝いができれば、と考えています。

オフィスアワー

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