心理学部4年小林由佳さんが学長賞を受賞 錯視のコンテストで入賞

 心理学部4年生の小林由佳さんが制作した画像作品「八事錯視」が、第8回錯視・錯聴コンテスト(日本基礎心理学会第35回大会の関連イベント)で入賞したことを受け、2月9日、安村仁志学長から小林さんに学長賞が贈られた。

 錯視・錯聴コンテストは、例年100件近い応募の中から知覚研究の専門家たちが審査して10件を入賞作品とするもの。小林さんは中京大学に馴染み深い八事駅の壁にさまざまな色が見える錯視を発見し、「八事錯視」を制作した。

 中京大からは他に、髙橋康介心理学部准教授の作品「曲がり盲」が入賞している。

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髙橋准教授、小林さん、安村学長、牧野義隆心理学部教授
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錯視の説明をする小林さん(中央)

 小林さんは画像を用いて安村学長に八事錯視の見え方について説明をしながら、発見した経緯を「髙橋先生に『錯視を見つけてみなよ』と言われなければ気にすることもありませんでした。八事駅の壁が錯視ではないかと気になり、髙橋先生に相談して研究を進めました」と話した。

 髙橋准教授は「錯視を見つけるためには、見えているものが本当と違うと気づかないといけない」と話し、日常的に見えている駅のタイルを、錯視であると気づいた点を褒めた。

 安村学長は「学生にとっては先生との出会い、先生にとっては学生との出会いが大事です。小林さんは(安村学長の)授業を受講しており知っていたので、学部から推薦をもらった時は嬉しかった」と表彰できる喜びを語った。

 学長賞は今年度から学部の研究発表会等での成績優秀者、社会貢献に伴う課外活動、スポーツ・文化活動での顕著な成績を収めた学生・チームに対して、学部の推薦により学外の分野で成果を残した学生に贈られる。

 小林さんは今春から中京大の大学院に進み、髙橋准教授のもとで研究を続ける予定だ。

 

 小林さん、髙橋准教授のコンテスト入賞記事はこちら

2017/02/10

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