全国の求人を検索できるコンピュータが17台も設置されています。また、保育士のいる託児所やキッズコーナーもあり、母親が訪れやすい環境づくりに努めていることがうかがえました。
【主な事業】
・最新求人情報の掲載
・面接、パソコン等のセミナー
・担当者制(就職支援ナビゲーターが一貫して求職者に付き就職支援をする)という制度を組み込んだ就職支援
【特徴】
・有効求人倍率は高いが、求人・求職の関係のバランスが悪いために偏っている
・事務の求人が少ないため、有効求人倍率は低い(0.37倍)
・あいちマザーズハローワーク内でも事務希望は全体の65%
・求人はあるが、女性が多く求める事務の求人が少ないために、女性が就職しにくくなっている
※有効求人倍率…求職者1人あたりに対して、どれだけの求人数があるのかを示すもの
25から44歳の育児をしている女性の都道府県別有業率 ─平成24年─
(千人,%)
愛知県の育児をしている女性有業率は平成24年の時点では5割を上回っており、全国平均と大きな差はないことがわかりました。しかし、有業率が7割を超える県もみられるため、それらと比較すると低いことがわかります。
課題としては、母親が求職中の場合は専業主婦とみなされ、保育所の受け入れの優先順位が低いことが挙げられます。就職をするためには子どもを保育所に入れる必要がありますが、子どもが保育所に入れないため、なかなか母親が働くことができないという悪循環が生まれています。
また、子どもが幼いにも拘わらず親が働くことに抵抗を感じ、不安を抱えてしまう母親もいるようです。そのような母親の心の問題にも対処する必要があることもわかりました。
記事:高橋
現代の家族・若者・少子化の実態を調査研究しています。