経済学部、文学部生272人が報道の在り方学ぶ
中日新聞の寄付講座「報道の現場から」

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 中日新聞社による特殊講義Ⅲ「報道の現場から」が2015年春学期に開講され、3、4年生272人が受講している。

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新聞を手に講義する村井記者

 5回目となる5月7日のテーマは「スポーツ取材の光と影」。編集局運動部の村井博美記者が、スマートフォンの普及で試合情報が即座に入手できる時代に、スポーツの興奮や感動をどう伝えていくか語った。村井記者は、フィギュアスケートの浅田真央選手らを例に、「読者が一番知りたい選手の気持ちや人となりを伝えるために、日々の引き出し作りが重要。関係者や友人に話を聞いたり、生の選手の表情や声のトーンを観察して材料にしている」と話した。

 立山裕介さん(経済学部3年)は「社会人から直接経験談を聞くことができるのが魅力。海外経験のある記者に、自分も海外ビジネス研修で訪れたニューヨークでの仕事内容について質問した」、藤井愛実さん(文学部3年)は「文章を書いている人がどんな風に取材をして記事を書き、私たちの手元に届くのかが知りたくて受講した。同じ新聞でも分野ごとに違いがあり、毎回楽しみにしている」と話している。

 同講座は、2015年4月に交わした寄付講座に係る覚書によるもので、経済学部と文学部(言語表現学科)の学生が対象。「中部企業のルーツと現在」「あなたにも書ける『記事』『コラム』」など内外の情報や報道の在り方をテーマに、全15回を警察担当や写真記者が交代で担当している。①情報を集める②人脈を築く③真実を見極める④文章にまとめるなどのスキルとともに、報道の最前線を学ぶ。

2015/05/11

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