工学部学生選抜チームAi-Robotsがロボカップジャパンオープンで準優勝
サッカー小型リーグ(ヒト型)で 予選は負けなし

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大橋会長より表彰状を受ける
Ai-Robotsの中村キャプテンら
KIKSゴールを攻める
Ai-Robots(中央青マーク)のロボット

 

 3月25日(金)から27日(日)までロボカップ ジャパンオープン2016が愛知工業大学八草キャンパスで開催され、中京大学工学部学生選抜チームAi-Robotsがサッカー小型リーグ(ヒト型)で準優勝しました。同リーグには5チームが参戦しました。

 ロボカップは「2050年にサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」という夢に向かって人工知能やロボット工学などの研究を推進し、様々な分野の基礎技術として波及させることを目的とした世界プロジェクトです。ロボカップの創設には本学工学部の前身(情報科学部)の生みの親、福村先生が大きく関わっています。

 サッカー小型リーグ(ヒト型)は天井近くに設けられたテレビカメラからの映像信号を用いて、全自動の2足歩行ロボット3台からなるチームどうしが自ら「見る」、「考える」、「動く」ことによりサッカーを行います。試合中はコンピュータ、ロボット、リモコンなど一切触ることができません。2010年より公式スタートした本リーグに参戦するため、2009年に本学へ着任したばかりの沼田宗敏教授は先行していた2チームRoboDragons(愛知県立大学),KIKS(豊田高専)への視察と、学部生近藤雄基さん(現在本学大学院博士課程2年)他十数名と大学院生3名(輿水大和研究室)らの協力により、1年余で全自動サッカーの中枢となる人工知能プログラムを作り上げました。参戦初年度こそ最下位でしたが年を追うごとに順位を上げ、工学部開設で八事キャンパスに移った2013年には専用フィールドで練習した成果が現れ3位に躍進、2014年・2015年のジャパンオープンでは連続優勝を果たしました。

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Ai-Robotsのロボット調整の様子

 

 ロボカップ ジャパンオープン2016では、工学部学生選抜チームAi-Robots が予選を負けなしの1位で通過しました。決勝戦の相手は本リーグ優勝2回の強豪KIKSです。Ai-Robotsは決勝前半戦直後からKIKSのロボット2台に激しく攻めこまれ、一度はシュートをクリアしたものの間髪入れずに再びシュートされ1点を許しました。後半戦ではAi-RobotsがKIKSのゴールに猛攻を加えましたが、本大会随一の守備力を誇るキーパーロボットを攻略できず、1対0でKIKSに惜敗し準優勝となりました。

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表彰状

 チームAi-Robotsは有志による研究活動として、中村仁美さん(機械2年)ら学生9人と顧問の沼田宗敏教授、監督の佐藤俊郎教授が中心となって取り組んできました。同チームは工学部より「プロジェクト活動助成」、人工知能高等研究所より「Aiロボットプロジェクト助成」の支援を受けています。

■出場メンバー
 中村仁美(キャプテン)、山口剛(副キャプテン)、近藤弘和、山名裕之、菊浪雄貴、小林明暉、月山祐太、浅野司(以上機械2年)、長谷川英樹(機械4年)、沼田宗敏(教授)、佐藤俊郎(教授、監督)
主催:ロボカップジャパンオープン2016愛知開催委員会
 共催:人工知能学会、日本ロボット学会
 後援:文部科学省、経済産業省、愛知県、名古屋市、豊田市他
試合結果(ロボカップ ジャパンオープン2016サイト)
■動画
https://www.youtube.com/watch?v=-4FCXcgL6cs

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Ai-Robotsの選手ら

2016/03/30

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